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【「慰安婦」日韓合意】「10億円は賠償金か、謝罪金か」韓国の国政監査で問い詰める野党議員に財団理事長「治癒金だ」

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【「慰安婦」日韓合意】
「10億円は賠償金か、謝罪金か」韓国の国政監査で問い詰める野党議員に財団理事長「治癒金だ」

国政監査に出席した(左から)金兌玄理事長、李相徳・駐シンガポール大使、元慰安婦の金福童さん=26日、ソウルの韓国外務省(聯合=共同) 国政監査に出席した(左から)金兌玄理事長、李相徳・駐シンガポール大使、元慰安婦の金福童さん=26日、ソウルの韓国外務省(聯合=共同)

 【ソウル=名村隆寛】韓国外務省に対する国会の「国政監査」が26日、行われ、慰安婦問題をめぐる昨年12月の日韓合意に反発する野党議員が、合意に基づき日本政府から韓国の元慰安婦支援財団に拠出された10億円が「賠償金か、謝罪金か」などと問い詰め、韓国政府を批判した。

 尹炳世(ユン・ビョンセ)外相は「日本の政府予算から10億円を受け取ったことは、過去のどの政権もなし得なかった」と述べた。また、財団の金兌玄(キム・テヒョン)理事長は「賠償金的な性格を帯びた治癒金」だと説明したが、野党議員は「賠償金と治癒金は相反する」と反論した。

 一方、ソウルの日本大使館前の慰安婦像をめぐり、合意で「公館の安寧・威厳の維持の観点から日本が懸念している」と確認した点について、野党議員は「問題を認めたように誤解される」と批判。当時、外務省東北アジア局長として対日交渉を担当した李相徳(イ・サンドク)駐シンガポール大使は、「外交には相手国があり、日本側が表明した憂慮を盛り込んだだけ」だと説明した。

 国政監査には元慰安婦の女性も出席し、「日本政府は慰安婦問題の歴史を消そうとし、一言も謝罪していない」と合意を批判した。

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