今週末からの国慶節連休、中国人25万人が来韓の見通し

 国慶節連休に韓国を訪れる中国人客は、29日に始まるショッピング・観光イベント「コリア・セール・フェスタ」の主要ターゲットでもある。ロッテデパートの関係者は「中国人が好むブランドのハンドバッグを50%以上安く販売する」としている。現代デパートや新世界デパートも60-70%台の割引率を掲げている。新世界免税店は中国のK-POPファンを当て込み、22日に明洞にアイドル公演専用劇場「少年24」をオープンした。

 中国現地のオンライン空間を舞台にした「網紅(ワンホン)マーケティング」も盛んだ。網紅とは中国で50万人以上のフォロワーを持つネットアイドルを指す。韓国・LG生活健康の化粧品ブランド「SU:M 37˚」は21日、ソウルの韓流VR(仮想現実)スタジオに網紅9人を招き、ビューティーショーを開催した。

■「繰り返し訪問してもらうためのマスタープランを」

 明洞エリアの飲食店の中には、中国人客専用店に看板をかけ替えている店も多い。ある店の店主(47)は「コンビニ弁当を食べるサラリーマンが増えて売り上げが落ち込み、メニューを参鶏湯(サムゲタン=鶏スープの料理)や石焼きビビンバ、プデチゲ(ソーセージやハム、野菜を入れた辛い鍋料理)など中国人が好むものに変えた」と話す。中国人客を相手に健康補助食品などを販売する、中小規模のタックスフリーの店も増えている。学校周辺や住宅地にまで店が広がり、道路を占拠した観光バスの騒音や排ガスに悩まされる住民の不満も強まっている。

 専門家らは、中国人客の数を増やすだけでなく、彼らに繰り返し訪問してもらうためのマスタープランが必要だと指摘している。漢陽大学のイ・フン教授(観光学部)は「中国人の個人旅行客が増えているなか、彼らが細やかな観光サービスを経験できるよう支援する必要がある。ショッピングと文化イベントなどを絡めた韓流観光商品を持続的に出していくべきだ」と助言した。また、江陵原州大学のキム・ギョンスク教授(観光経営学科)は、中国人客に偏った構造を変え、中東や東南アジア諸国などからの訪韓客を増やす必要性を指摘した。

キム・チュンリョン記者 , ユ・マディ記者 , イ・ボルチャン記者
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