三池崇史監督の映画って全部つまらないんですけど
どうしてこの監督って大物扱いされているのですか？
作った映画のタイトルを並べるとＢ級映画ばかりですね。
「全部」と言えるほど見ているかどうか怪しい知恵袋の投稿。
もしつまらないと思っているのに全部観ているとすれば、それこそマゾヒスト……。
三池の映画＝つまらない
最近こういう感想が多い。
たしかにシンゴジラと同じ予算でテラフォーマーズを撮る監督……と考えれば致し方ないかもしれない。
しかし三池の作品にも面白いものは幾つもある。
「全部」と言うなら、そういうものを観てから三池について語っていただきたいのだけれど。
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DEAD OR ALIVE 犯罪者
※2と3は観なくていいと思うが
ある意味、三池の名前を映画マニアの間に知らしめた記念碑的作品。
哀川翔演じる刑事が竹内力演じる中国残留孤児三世のやくざ者を追うストーリーはシンプルなVシネマの王道をなぞりつつ、予想外の急展開を見せる。
この作品の衝撃度に比べれば以降の作品の衝撃は知れてる。
新・仁義の墓場
三池のやくざ映画の中でも一番ぶっ飛んでるのはこの仁義の墓場。
渡哲也主演「仁義の墓場」のリメイクだが岸谷五郎の凄まじい熱演も含めオリジナルを凌駕する狂気がある。
覚せい剤に溺れ、パンツ一枚で警官隊と撃ち合いをするシーンは必見。
極道恐怖大劇場 牛頭
ヤクザmeetsホラーという食べ合わせの悪さを実現したのがこれ。
三池風デヴィッド・リンチとでも言えばいいか。
狂気に飲まれた哀川翔演じるヤクザをヤクザ墓場に捨てに行くという設定の時点で既に頭おかしい。
「アレはヤクザだけを襲うよう訓練されたヤクザ犬に違いありません」
……いやいや。
三池作品の石橋蓮司はどれもいい味出してる。
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クローズZERO
漫画原作の中でも一番成功したのがクローズZERO。
これは漫画の前日談という舞台が成功の鍵で、やはり三池の場合、映像化よりも舞台設定だけを渡してあとは自由に撮らせるのが面白いんじゃなかろうか。
ストーリーはあってないようなもの。ひたすらケンカケンカケンカ。時折、STREETBEATSの曲が流れてまたケンカ。
今年公開されたEXILEのHIGH&LOWは観損ねたが、どっちがケンカが多いのか。
……という感じ。
とりあえずこの辺を観ておけば大まかには大丈夫かと。
アマゾンプライムの無料の対象になっているものが多い。
あとは時間があるなら「殺し屋一」やホラーの「オーディション」（タランティーノが選ぶ映画ランキングに選出されてる）や「ホステル」も評価が（一部）で高いが個人的にアソコをちょん切るような拷問系はあまり好きではないので（マーターズだってそんなに好きなわけではない）。
基本的にヤクザもの、バイオレンス、ケンカは上手いが笑いは今ひとつ。
マッドサイエンティストに改造されたうじきつよしが暴れる「フルメタル極道」なんて変な映画も撮ってる。
作品を選ばないから業界で重宝がられ成功した監督の一人。
「ヤッターマン」辺りから「アニメやマンガの実写化は三池」になっているんだが、こうやってみるとゼブラーマンにしろクローズZEROにしろ舞台設定だけであとはオリジナルのものは成功しているものが多いが、それ以外はいまひとつ。
映画「ジョジョ」仗助役に山崎賢人、康一役に神木隆之介！監督は三池崇史 - コミックナタリー
ジョジョの実写には不安しか無いってのに、第一章……。
チープなCGのスタンドが暴れる映画になりそうだな―（遠い目
ただ「無限の住人」は時代劇だからマシかもしれない（三池の時代劇はあまりハズレない）。
azanaerunawano5to4.hatenablog.com