こんにちはカコイです。先日はPresidential debate、大統領選討論の第一回目がありましたね。僕はクラスがあったので後からYoutubeで見ましたが、カレッジでは中心の広めのスペースにプロジェクターが設置され、パブリックビューが開催されていました。
学校に今日の大統領選のディベートのパブリックビューイングが設置。クラスが終わるとどんどん人が。 pic.twitter.com/Orvp9Za11f
— カコイ (@kakoi_usa) 2016年9月27日
第一回ということで、簡略にまとめられた記事がNewspicksで話題になっていたので、まだ内容を知らない方はご覧ください。
さて今回、何が討論されたのかも勿論大切なのですが、今回もう一つ注目しておきたいのがFact Checkつまり事実確認についてです。
様々なメディアが彼ら2人の討論の内容をリアルタイムで確認し、彼らがどの点で本当のことを言っているのか、嘘をついているのかを調べています。
今日はそのことを交えながら、クラスでの出来事について少しだけ書きたいと思います。
翌日の教室にて
今日あるクラスで先生がいきなり叫びました
「昨日のディベート見た人ーーー!!!!」ワクワク
ほとんどの生徒が一斉に手を上げます。そして先生が「どうだったね?」と語り始めます。
討論の内容は勿論、しかしそれ以上にトランプが討論においてクリントンの発言を遮った回数の話から、トランプについて様々な点でダメ出しをしました。
例えばこの点、
出典What Went Down In The First Presidential Debate | FiveThirtyEight
左が討論中に相手の発言を遮った回数、右が相手の発言中に横槍をつっこんだ回数になります。実際にYoutubeで見てもらうと、トランプの遮る行為が非常に目立ちます。
クラスでも討論がスタート
トランプのダメ出しを先生が繰り広げていると、ある生徒が言い出します。「クリントンもすごい数の嘘をついていた!別にトランプを支持するわけじゃないけど僕にはクリントンの方が悪質に見える!」(要約)
この生徒と先生の議論が30分ぐらい続くのですが、全て書くと大変なので要約しました。(さらに人種問題などについてもかなりドギツイコメントが飛び交っていました)
Politifactをチェック
生徒の「クリントンも沢山嘘をついた」という発言に対して先生もヒートアップします。本来ならもう授業がバリバリ始まってる時間なのですが…
黒板に何を書き始めたのかと思うと、
Politifactを見ろ!!!
皆一斉にスマホで以下のサイトを見ます。
このサイトには発言と嘘メーターがセットになっていて、赤いランプがついてる文章が嘘、緑が本当のことだと一瞬でわかるようになっています。以下が一部抜粋したスクショです。
Cite:Our latest fact-checks | PolitiFact
まぁトランプ結構嘘ついていたんですよ。クリントも何個かついてるけど、トランプの赤ランプがやっぱり多いんです。
真実を使って意見を述べよ
先生は長引きそうなディスカッションを以下のように〆ました。
「いいか。意見を述べることはいいことだ。だけども、君の意見は真実とは違う。意見を述べるときは自分の感情を武器にするんじゃくて、真実を盾にしろ。真実と違う意見なんて僕は一切認めないよ。」
僕らが書くペーパーもそうだけど、必ず主張するロジックには事実または証明された論理を利用することが大切なんですよね。
【魚拓】自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!(長谷川豊)
先日話題なったこの記事も多分そこが問題だと思うんですよ。こういう感情論って感情論が正しいのかを議論する以前に、本当にその感情論を支える論理が真実と一致するのかが大切なんだと思います。
透析患者は殺せと言う長谷川豊の暴論にデータに基づいて反論してみる - Noblesse Oblige 2nd by iGCN
インターネットの発展で情報を集めるのが簡単になりましたけど、それと同時に真実を見つけるということは本当に難しいですよね。でも、こういう政治的イベントや炎上を通して、日本人の論理的かつ真実に沿った議論のレベルが上っていけばいいなぁと思いました。