>  >  > 安保法も…官邸の犬と化した内閣法制局

決裁「5月0日」は誤記じゃない、内閣法制局は安保法を審査していなかった! 官邸の使いっ走りと化した法制局の実態

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
yokobatake_01_160927.jpg
首相官邸ホームページより


 またも安保関連法の重大な問題が発覚した。9月26日付の毎日新聞によると、内閣法制局が安保関連法の扱いについて記録した公文書において、安保関連法案の審査を終え決裁した日を「5月0日」と記載していたというのだ。

 内閣法制局は政府が提出する法案や条約案が憲法や他の法律に違反していないかを審査する機関。政府が閣議決定する前に必ずこの法制局の決裁を受ける必要がある。

 安保法制は去年の5月14日に閣議決定され国会に提出されたが、その前に必ず行われるはずの内閣法制局の決裁が5月0日。これではいつ、内閣法制局が審査を決裁したのかわからない。しかも、この公文書には決裁日だけでなく、受付日や審査した後に内閣に送付した進達日、閣議にかけられた日を記入する欄があるのだが、これら全部、記入はなし。さらに、「法律」「政令」「条約」の3つから丸で囲む欄もあるのだが、これもなぜか「政令」に丸が付けられているという杜撰さだった。

 この公文書の記載を発見したのは国や自治体の財政などを個人で調査している一般市民で、昨年10月、情報公開請求によって開示されたという。おかしな点を問い合わせると、〈法制局は「担当者のミス」と説明した〉といい、毎日新聞が今年5月に同じ公文書の開示を受けると、決裁日や受付日などの記載はすべて「5月14日」に、「政令」としていた部分も「法律」に修正されていた。

 だが、この修正もおかしい。審査を受け付けた日に即日決裁し、その後すぐ内閣に進達、そしてその日のうちに閣議決定されたことになる。同記事によると、内閣法制局は去年1年間に80件の法案を審査しているが、安保関連法案以外は受け付けから閣議決定まで数日を要し、記載の誤りもなかったという。

 ようするに、安保法に関して、内閣法制局はまともな審査など行っていないのではないか。

リテラのSNS

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

関連リンク

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 安倍の所信表明「起立して拍手」の裏
2 安保法も…官邸の犬と化した内閣法制局
3 医療亡国論の曽野綾子が夫の認知症で…
4 慎太郎「障害者殺戮犯の気持ち分かる」
5 もんじゅ廃炉で原発ムラに新たな利権が
6 マツコが小池百合子にNG発言の理由
7 吉川晃司が「俺は現政権がでえっ嫌い」
8 現役自衛官が“海外派兵”強制を暴露
9 川島なお美が近藤誠の診断を告発
10 SMAP解散は香取慎吾のせいじゃない
11 盛り土で慎太郎の責任にテレビが沈黙
12 炎上!長谷川豊ら「医療亡国論」の詐術
13 『とと姉ちゃん』を「暮しの手帖」が批判
14 稲田朋美が夫の軍事産業株保有で逆ギレ
15 痴漢しても中島裕翔のドラマは放送開始
16 安倍が米の男女平等イベントで失笑発言
17 安倍応援団・視聴者の会とリテラが対決
18 TBS山内アナが二重国籍のヘイト攻撃
19 キムタク最大のタブーとは?
20 ジャニーズでSMAPとキスマイいじめ!
PR
PR
1盛り土で慎太郎の責任にテレビが沈黙
2稲田朋美も富山市議と同じ不正を
3慎太郎「障害者殺戮犯の気持ち分かる」
4辺野古判決の裏に裁判所の露骨人事!
5『とと姉ちゃん』を「暮しの手帖」が批判
6TBS山内アナが二重国籍のヘイト攻撃
7医療亡国論の曽野綾子が夫の認知症で…
8安倍が米の男女平等イベントで失笑発言
9稲田朋美、南スーダン視察中止の無責任
10稲田朋美が夫の軍事産業株保有で逆ギレ
11炎上!長谷川豊ら「医療亡国論」の詐術
12 “万引き老人”たちの壮絶な貧困
13福島原発“凍土壁”崩壊の戦犯は安倍政権
14新潮が天皇の生前退位を“暴走”と攻撃
15現役自衛官が“海外派兵”強制を暴露
16安倍の所信表明「起立して拍手」の裏
17新潟県知事不出馬はやはり原発ムラ圧力
18「暮しの手帖」に「政治的すぎ」と批判
19もんじゅ廃炉で原発ムラに新たな利権が
20奴隷労働を強いられるベトナム人留学生
PR
PR

カテゴリ別ランキング


人気連載

政治からテレビを守れ!

水島宏明

テレ朝とNHKの"失態"につけこむ安倍政権とほくそえむ籾井会長

政治からテレビを守れ!

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄

"体育会系相田みつを"松岡修造は本当に「ブレない男」なのか? 年を追うごとに変わっていく修造語録を読み解く

「売れてる本」の取扱説明書

ネット右翼の15年

野間易通

高市早苗はいかにして"ネオナチ"と出会ったか

ネット右翼の15年

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

戦争を放棄せよ! 軍事力がなくても侵略と闘う方法はある、自由のために闘える!

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」