失業対策助成金4700万円詐取容疑 3人逮捕

失業対策助成金4700万円詐取容疑 3人逮捕
太陽光発電システムなどを販売する会社の元社長ら3人が、国の失業対策の助成金およそ4700万円をだまし取ったとして、東京地検特捜部に逮捕されました。
逮捕されたのは東京・港区にある、日本スマートハウジングの元社長、前山亜杜武容疑者(52)ら3人で、東京地検特捜部は27日、会社などの関係先を捜索しました。

特捜部の調べによりますと、前山元社長らは平成24年11月までの1年間に、失業対策のために設けられた「中小企業緊急雇用安定助成金」およそ4700万円をだまし取ったとして詐欺の疑いが持たれています。
この助成金は、経営が悪化した中小企業が従業員を解雇するのを防ぐため、国が休業手当や教育訓練の費用の一部を助成するものですが、前山元社長らは会社の売り上げが減り、教育訓練を行ったように装った、うその書類を労働局に提出していた疑いがあるということです。

特捜部は3人の認否を明らかにしていません。

日本スマートハウジングは一般住宅用の太陽光発電やオール電化システムの販売で売り上げを伸ばし、おととし12月期の売り上げは20億円余りに上っています。
関係者によりますと、前山元社長は会社の所得を隠し法人税を脱税した疑いもあるということで、特捜部は資金の流れの解明を進めることにしています。