ワセリンは保湿効果だけじゃない!目から鱗のワセリンの使い方12選
2016/09/27
保湿対策として、ワセリンを利用している人は多いと思います。ハンドクリームや美容液などよりも安いですから、コスパが非常に高いですね。
しかし、体に直接つけるものですので、不安に思っている人もいるかもしれません。
- 使いすぎると肌が荒れるんじゃないか?
- 何か副作用がないのか?
- 赤ちゃんに使ってもいいのか?
- アトピーにも効くのか?
- 粘膜に塗っても大丈夫なのか?
このような不安を解消するために、ワセリンについての正しい知識を知っておく必要があるでしょう。
また、保湿対策以外にも、ワセリンの使い道は色々とあります。
ワセリンは量が多いので、余ってしまうことがありますよね。そういった時に、複数の使い方を知っておけば非常に便利です。
ここでは、ワセリンの使い方について解説をしていきます。
目次
ワセリンは純度によって4つの種類がある
ワセリンとは、石油の混合物を脱色して精製したものです。
肌の保湿剤として使用されるもので、化粧品に配合されていることもあります。プロボクサーが瞼を切ったときにも、ワセリンを使って止血を行いますね。
実は、ワセリンには純度の違いにより種類が分かれています。
- 黄色ワセリン
- 見た目が黄色っぽいワセリンで、純度が少し低いものです。不純物が多いので、値段が安いのが特徴ですね。人体に無害ですが、不純物が多く含まれるので敏感肌の人にはおススメできません。
- 白色ワセリン
- 黄色ワセリンをさらに精製したもので、透明に近い白色をしています。不純物が少ないため、肌が敏感な人も安心して使用できます。一般的に、「ワセリン」といえば、白色ワセリンを示すことが多いです。
- プロペト
- 白色ワセリンを精製して、不純物を取り除いたものです。不純物は紫外線に当たると酸化してしまうので、皮膚にダメージを与えることがあります。なので、粘膜などの刺激に弱い部分には、プロぺトなどの純度の高いワセリンを塗ります。
- サンホワイト
- プロぺトを精製して、さらに不純物を取り除くとサンホワイトになります。ワセリンの中で、最も高純度なものですね。プロぺとでも合わない超敏感肌の人には、サンホワイトを使用することをおススメします。
このように、「黄色ワセリン」⇒「白色ワセリン」⇒「プロペト」⇒「サンホワイト」の順で純度が高くなっていくわけです。
基本的には、白色ワセリンで十分だと思いますが、品質にこだわりたい人はプロぺトやサンホワイトを使用すれば良いでしょう。
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ワセリンの魅力は保湿力の高さにある
ワセリンの最も一般的な使い方は、肌の保湿でしょう。
肌の表面は角質層に覆われていますが、その内部に水分と油分が適度にあることで肌の潤いを保つことができます。肌に潤いがあれば、外的な刺激から守るバリアの働きをしてくれるわけです。
でも、何らかの原因で角質層の水分が奪われると、皮膚を守るバリア機能が無くなってしまい肌荒れなどの原因となります。このようなときに、ワセリンを塗ることで肌の乾燥を防ぐことができるでしょう。
皮膚の表面に薄くワセリンを伸ばせば、それがフタとなって角質層の水分の蒸発を防ぐことができます。なので、肌の潤いが保たれることになり、バリア機能を保持することができるということです。
ただし、角質層の水分の蒸発を防ぐだけで、肌の保水力を高める効果はありません。そのため、あらかじめ化粧水などを使って保水してから、ワセリンを塗ることをおススメします。
また、ワセリンの保湿効果によって、自然治癒力を高めることもできます。
「湿潤療法」という治療法をご存知でしょうか?湿潤療法とは、怪我をしたときに、その部分を乾燥させないことで細胞の修復を促す治療法です。
怪我をした部分を放置すると“かさぶた”ができますが、これは乾燥した細胞が死んで固まったものです。実は、治っているのではなく、怪我の修復が遅れてしまっているわけですね。
しかし、怪我をした部分にワセリンを塗れば、細胞が死ぬことなく傷を修復してくれます。怪我を早く治すのであれば、傷口にワセリンを塗ってサランラップで巻いておくと良いでしょう。
ワセリンは人体に害が少ないが注意も必要
ワセリンは天然由来の成分なので、皮膚に塗ったとしても害は少ないでしょう。ただ、間違った使い方をすると、肌トラブルの原因となるかもしれません。
オイリー肌の人は塗りすぎに注意
肌の油分が多くてテカテカになっている人は、ワセリンを塗りすぎないようにしてください。オイリー肌でも保湿は必要なのですが、ワセリンを厚塗りすると肌の皮脂量が多くなりすぎてしまいます。
すると、余計にテカテカになったり、ニキビの原因となるので注意してください。肌の油分が多い人は、ワセリンを薄く伸ばすのがコツですね。
肌が弱い人は純度の高いワセリンを選ぶ
先にお伝えしたように、ワセリンは純度によって種類が異なります。基本的には、黄色・白色ワセリンを使うと思いますが、それでも合わない場合にはプロぺトやサンホワイトを使用してください。
特に、敏感肌や赤ちゃん、アトピー性皮膚炎の人は、不純物の多いワセリンを使うと刺激を感じるかもしれません。
なので、少量で様子を見ることから始めましょう。
薄く塗るのが基本
ワセリンはベタベタしてしまうので、できるだけ薄く塗るようにしてください。
あまり厚く塗ってしまうと、空気中のホコリや細菌を吸着してしまいます。不純物が多くなりすぎると、紫外線によって酸化して肌が荒れるかもしれません。
厚く塗っても保湿効果は変わらないので、薄く引き伸ばすようにしましょう。
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目から鱗のワセリンの使い方12選
ハンドクリーム
洗い物などの水仕事をした後は、乾燥して手が荒れてしまいがちですよね。そういった時には、ワセリンを薄く塗って揉み込むことで、手の全体を保護することができます。
水分の蒸発を防ぐことができるので、カサカサになってかぶれてしまうのを防げるでしょう。
リップクリーム
冬場には唇が荒れて、カサカサになってしまいますよね。そういった時にも、ワセリンを少し塗るだけで、高い保湿力を維持することができます。普通のリップクリームよりも保湿力が高いですから、極度の乾燥肌の人にも使用できるでしょう。
口紅の材料にも使われているくらいですから、舐めてしまっても問題ありません。少しテカテカしてしまいますので、薄く塗るということが大切です。
ささくれ、ひび割れ
指先がささくれたり、ひび割れてしまうことがあると思います。チクチクと痛んでしまうので、かなりストレスが溜まりますよね。なかなか治りにくいひび割れなどにも、ワセリンを塗り込むことですぐに治すことができます。
ささくれや割れている部分に、厚めにワセリンを塗ってみましょう。塗るというよりも、乗せるという感覚ですね。傷口が埋まるようにワセリンを塗ることで、湿度が保たれて治癒能力をアップさせることができます。
ワセリンを塗った後は、綿の手袋をして寝るようにしてください。朝起きた時には、スベスベの手になっているでしょう。
花粉症
花粉症が酷い人にも、ワセリンが役に立ちます。綿棒などを使って、ワセリンを鼻の穴に塗りこんでみてください。そうすれば、花粉が鼻の奥に入ることを防げるので、花粉症の症状を和らげることができます。
また、目の周りにワセリンを少量塗っておけば、花粉が目に入るのを防げるでしょう。マスクやメガネなどを併用することで、かなりの花粉をカットすることができるはずです。
アトピー
アトピー性皮膚炎の人は、肌がカサカサになってかゆみを伴いますね。そういったカサカサを和らげるためにも、ワセリンを使うことは効果的です。肌がしっかりと保湿されれば、バリア機能を高められます。
アトピーの原因としては、皮膚にアレルギー性の細菌が侵入することによって起きると言われています。だから、バリア機能を高めておけば、そのような細菌も入りにくくなるわけですね。
肌トラブルを防ぐために、不純物の少ないプロぺトやサンホワイトを使用することをおススメします。
マッサージオイル
砂糖や塩をワセリンと混ぜることで、ボディスクラブを作ることができます。これで肌をマッサージすれば、細かい粒子によって肌が刺激されるわけです。
古い角質を除去して肌をつるつるにしたり、全身の血行を良くすることができるので、美容に対する効果も非常に高いですね。
ただ、ワセリンを大量に付けると落としにくくなるので、なるべく薄く伸ばして使用することがポイントです。
運動時の肌の保護に
何かのスポーツをするときには、色々な怪我をしてしまいがちですよね。しかし、ワセリンを使うことで、そういった怪我を予防することになります。
たとえば、足の指の間に塗り込んでおけば、靴擦れの防止になるでしょう。脇や乳首、太ももに塗ることで、服との摩擦を抑えることもできますね。
特に、フルマラソンをするときには、ウェアとの摩擦で肌がめくれることが多いです。なので、マラソン選手の間では、ワセリンを塗るのは定番となっています。
虫刺され
夏になると、虫に刺されてかゆくなってしまいます。そういった時に、ワセリンを塗って絆創膏を貼っておけば、かゆみを止めることができますよ。患部が乾燥するとかゆくなるので、ワセリンで保湿するのが良いわけです。
また、ワセリンにハッカ油を混ぜて肌に塗っておけば、虫よけ効果もあります。もし蚊に刺されても、かゆみ止め効果もありますから一石二鳥だといえますね。
革製品のケア
革のバッグや靴を長く使っているとヒビ割れをしますが、ワセリンを塗っておくことでケアをすることができます。適度にツヤを出すこともできるので、高級感を演出できるでしょう。
また、雨に濡れても撥水してくれるので、内部に水が染み込んでくることはありません。専用のワックスが一番ですが、そういったものが無い時にはワセリンで代用することができますよ。
メイク落とし
マスカラやアイライナーなども、ワセリンを使えばキレイに落とすことができます。
特に、ウォータープルーフのマスカラなどは、メイク落としを使っても落ちにくかったりしますよね。そういった時にも、ワセリンならキレイに落とすことができるでしょう。
自然由来の成分なので眼などの粘膜入っても大丈夫ですし、安心して利用できると思います。
香水を長持ちさせる
皮膚に香水を付けて、その上からワセリンを塗ってみてください。それだけで、香水の香りを長持ちさせることができます。香水が蒸発しにくくなるために、いつまでも香りが残るからですね。
また、アロマオイルとワセリンを混ぜて塗るだけで、香水と同じ効果を得ることも可能です。肌の保湿をしながら香りを付けられますから、女性にとっては賢い利用法だといえます。
日焼け止めと一緒に使う
夏場の日差しが強い日には、日焼け止めを塗る人が多いでしょう。しかし、日焼け止めには界面活性剤が入っているので、肌のバリア機能を壊して乾燥しやすくなってしまいます。
そういった時には、ワセリンを塗ってから日焼け止めを上塗りすることで、肌の乾燥を防ぐことができるでしょう。ワセリンが肌の水分の蒸発を防いでくれますし、日焼け止めが肌に触れないのでバリア機能も損なわれません。
ただ、純度の低いワセリンを使うと、日焼けしやすくなることがあります。なので、黄色ワセリンでなく白色ワセリンを使ってください。
以上、ワセリンの美容効果について解説をしました。
上手く活用すれば、スキンケアに大きな効果をもたらします。手軽に利用できるものですから、積極的に使ってみてください。副作用もありませんので、敏感肌の人でも安心して使用することができます。
photo credit: Soothes the parts…|Baby And Humidifier|Vaseline – TWCMS:G12142