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 今年没後100年を迎える文豪、夏目漱石の英国留学中の足跡を伝える「ロンドン漱石記念館」が28日、32年の歴史に幕を下ろす。作家の司馬遼太郎氏や遠藤周作氏ら著名人も来館し、数多くのファンに愛された。私財を投じて記念館を開き、運営してきた館長の恒松郁生(いくお)さん(64)は「閉めるのは重いが、これが自分の責任」と名残惜しそうに話した。

 記念館は、漱石の英国での5カ所目の下宿先の向かいにある。館内は漱石が国費留学生として英国で過ごした1900年からの2年間をたどる展示物で埋め尽くされている。

 恒松さんは現在、熊本で崇城大学の教授を務める。定年に合わせ来年9月に閉館する予定だったが、英国の欧州連合(EU)離脱で不動産市場の先行きが不透明になり1年早めた。

 開館は水、土、日曜日の週3日…

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