2016年08月29日更新
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今使っている家具。買い換えるほどではないけれど、ちょっとくたびれた感じが気になるっていうことありますよね?そんなときはカッティングシートでリメイクしてみませんか。最近では100円SHOPで種類豊富にアイテムが揃っているカッティングシート。上手に使えば、安価でも家具や壁面を新品のようにリメイクすることができます。ちょっとしたコツをつかんでチャレンジしてみて!
カッティングシートは塩化ビニールできていて、裏面が貼れるようになっているシートのことです。いろいろな色や柄があり、接着方法もさまざまあります。カッティングシートを貼るだけで古くなった家具や電化製品の外観までも、新品のようにリメイクすることができます。キュートなものから高級感のある木目調のものまで幅広い種類が揃っていますよ。
カッティングシートは元々、家庭用ではなく主に企業などで活用されていました。屋外では看板の切り文字、自動車やオートバイ、航空機などに利用されたり、電車の内装にも利用されたりしています。
中部内陸観光列車「O-train」では、車内のデッキ4か所をカッティングシートでそれ異なる装いで仕上げています。また、座席のある車両の壁もカッティングシートで木目調で統一されており、無機質な電車の中とは思えない温かみのある仕上がりがカッティングシートで作られているのです。
カッティングシートが爆発的な人気となった理由は、その手軽さだけでなく安価さにもあります。特にセリアなどの100円SHOPにラインナップされているものは人気のある柄を扱っているので利用する人も多いようです。今では耐久性の優れたものや貼って剥がせるタイプのものなど、用途に応じていろいろな種類から選ぶことができるようになりました。
カッティングシートはドライタイプとウェットタイプの2種類に分けることができます。ドライタイプは裏面がシールになっているもので、100円SHOPに置いてあるカッティングシートはこのタイプです。
ウェットタイプは中性洗剤入り水をスプレーして使うものです。自分の貼りたい場所に合うカッティングシートを選んでくださいね。それぞれの特徴は後記の「カッティングシートの貼り方」でご紹介します。
主なポイントは次の3つです。どんな場所にどのような目的で貼るかをはっきりし、そのイメージに合わせた柄を選びましょう。また、貼ることができる場所か確認しましょう。特に賃貸など原状復帰しなければならない場所に貼るときは、剥がせるタイプかどうかを目立たない場所に小さく貼って確かめてください。どちらのタイプ(ドライタイプ、ウェットタイプ)を使って貼るかを決めてから柄を選ぶようにしましょう。
カッティングシートは簡単に貼ることができる便利なアイテムですが、貼ることができる場所とできない場所があるので注意が必要です。
【貼れる場所】
アクリル、ガラス、金属、プラスチック、木材(ヤスリ掛けしたもの)、塗装した壁面
※壁紙が貼ってあるものの上にカッティングシートを貼る場合は、カッティングシートを剥がす時に壁紙まで剥がれてしまうことがあります。接着面が心配な場合は、マスキングテープで下地を作ってから貼る方法がおすすめです。
【貼れない場所】
コンクリート、ゴム、ザラザラした面(プラスチック、スポンジなどの壁)など
購入する前に、必ず自分で確認してからカッティングシートを用意しましょう。カッティングシートが適さない場所に貼ってしまうと暫くしてから剥がれてきてしまうことがあります。
主な注意点は次の2つです。カッティングシートを貼る面のサイズを確認して、何枚必要か計算しておきましょう。カッティングシートを貼りつける際にはスキージーというアイテムや乾いたタオルを使って、ゆっくりと均一にカッティングシートを置いて空気抜きをしっかりとしましょう。
多少は空気が入ってしまうものです。たくさん空気が入ってしまった場合を除いて、少しの空気であれば針などで穴を開けて空気を出すことができます。針穴は目立ちませんので、きれいに仕上げることができます。
適した場所
一般的な家庭にある家具や小物。小さめの物、狭い場所には手軽に利用できます。
貼り方の特徴
裏面がシールになっているため、水も使わずにそのまま貼れるのでお手軽です。
注意点
シール面についているシートを剥がすときは破れないよう慎重に!
【必要な道具】
スキージー
定規
地ベラ
はさみ・カッター
1接着面を雑巾できれい拭き掃除します。砂などが入ると凸凹しますよ。貼り付けたいサイズより、各辺5センチ位大きくシートをカットします。マスキングテープで仮止めをして貼る位置を確認しましょう。
2裏紙を10センチ位剥がします。スキージーや雑巾などで空気を逃がすように貼っていきます。
※雑巾やタオルは力が均等になりにくいので、できればスキージーのようなものを利用してください。
3曲面はドライヤーで温めながら少し引っ張るようにしてシワを伸ばしてください。
4余分なシートをカッターで切り落としましょう。カッティングシートの角は地ベラを押し当てて、地ベラに沿ってカッターでカットすると隙間なくきれいに仕上げることができます。
適した場所
壁面や家具など広い場所に向いています(家電製品はNG)。
貼り方の特徴
しっかりと貼りたい場所、定着させたいときにおすすめです。
注意点
ガラス面に貼る場合は中性洗剤の割合を変えてください(ガラス面の場合は中性洗剤1:水200)
【必要な道具】
スキージー
中性洗剤入りの水
スプレー容器
乾いたウエス(布)
※ウェットタイプは中性洗剤入りの水を使用して貼っていきます。中性洗剤と水は1:50の割合で混ぜてスプレー容器に入れて準備しておきます。
1接着する面のゴミや汚れをきれいに拭き取り、接着する面全体に中性洗剤入りの水をスプレーで吹き付けてください。全体が濡れて水の玉ができるまでしっかりと濡らします。
2カッティングシートを用意します。ウェットタイプのカッティングシートはアプリケーションシフィルムとシートが組になっています。そのアプリケーションフィルムの上からスキージーでこすって圧着させてから、ゆっくりと剥離紙を剥がしていきます。
3シートの糊面に中性洗剤入りの水をスプレーします。シートと貼りつける面の両方にスプレーしたら貼りつけの準備が完了です。
4シートを貼りつける位置を決めましょう。このとき、シートと貼りつける面の間には中性洗剤入りの水が入っているためシートが滑ります。この滑りを利用して貼りたい位置を調整してください。位置が決まればスキージーで水を抜きながら圧着させます。
5残った水をウエスで拭き取り、シートを剥がして完成です。
カッティングシートは柄や色の豊富さも魅力のひとつです。たくさんの種類がありますが、人気の柄から選りすぐりをご紹介します。
タイル柄は定番の人気商品です。特によく利用されているのがキッチンのリメイク。カップボードや食器棚の他に冷蔵庫やシンク下、レンジフードなどにも貼ることができます。
レンガ柄と同様に人気のあるものが木目柄です。木目柄も100円SHOPで手に入れることもできますが、色や柄はとても豊富なのでいろいろと見て、気に入ったものを選んでください。
北欧風のカッティングシートでパソコンをリメイクしたり、椅子に貼ってテーブル代わりにしてもかわいいですね。
絵付けタイル柄もあります。白いテーブルがこんなに爽やかな南欧風テーブルに早変わりするなんて驚きですね。
一般的なタイル柄のシートもあります。タイルは目地などが汚れやすいのですが、シートなら汚れてもすぐに拭き取ることができますね。お掃除も楽でしかも清潔感たっぷりなら、ぜひ使ってみたいシートです。
ペルシャ絨毯柄という斬新なものまで。これもカッティングシートだというのですから驚きです。
また和柄のカッティングシートもあります。
ふすまの内側に貼ると、温かい印象に変わりました。
2種類のカッティングシートで個性的な階段を演出しています。
そのままでもおしゃれなシーリングファンの照明。ファンの羽根の部分にカッティングシートを貼ってこだわりのインテリアに仕上げています。
夏場の必需品も木目のカッティングシートでプチリメイク!
カッティングシートはいろいろなところに貼ることができます。アイデア次第で家中の家具や電化製品がリメイクできてしまいそうですね。ぜひお試しください。
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