やさしい献立

コラム高齢者の食事のお悩み

先生: 山田晴子 やまだ・はるこ
1986年日本女子大学大学院修了。栄養士。介護食アドバイザー通信講座などで指導を行っている。研究分野は、高齢者・小児歯科栄養学。

5月号 / 第8回 ひと口の量ってどのくらい?

2015

小さなスプーン1杯くらいです。

 スプーンにのせて食べる場合は、水分ならば小さなスプーン1杯(5ml程度)、固形物ならば小さなスプーンにこんもりのせたくらいが、1回に口に入れる目安量です。あまり多すぎると口の中がいっぱいになり、噛むことも飲み込むこともできなくなってしまいます。反対に少なすぎると、食べものに気がつかなくて嚥下反射(反射的に起こる飲み込む動作)が起こりにくく、誤嚥につながりやすいので注意しましょう。食べものをのせる位置は、スプーンの先のほうにすると、口に取り込みやすくなります。スプーンの選び方については、2014年12月号の第3回でご紹介しましたので、そちらを参考にしてください。 
 また、小さいほうが食べやすいだろうと、野菜を小さく切りすぎたり、おだんごを小さく丸めすぎたりしてはいませんか? 小さければよいとも限らず、ひと口サイズよりも少し大きめの、かじり取って食べる大きさにすることがポイントです。ひと口サイズでは、口の中につるりと入って一気に喉にまで達してしまう危険性があるためです。何よりもこわいのは、意識せずに喉の奥にまで達してしまうこと。かじり取ることで「食べている」という意識を働かせましょう。

参考文献
『絵で見てわかる かみやすい飲み込みやすい食事のくふう』(女子栄養大学出版部)

TOPへ