やさしい献立
コラム高齢者の食事のお悩み

- 先生: 山田晴子 やまだ・はるこ
- 1986年日本女子大学大学院修了。栄養士。介護食アドバイザー通信講座などで指導を行っている。研究分野は、高齢者・小児歯科栄養学。
3月号 / 第6回 食べる前にすべきことはある? Part.2
2015
あごが上がった体勢にならないように気をつけましょう。
食べさせる人が注意してほしいことをまとめました。これらを身につけることで安全においしく食べてもらえます。第4回でお話ししたことと共通のこともあるので、そちらも参考にしてください。●目の高さを同じにする
食べさせる人はつい上からの目線になりがちですが、そうすると食べる人のあごが上がってしまうので飲み込みにくく、誤嚥もしやすくなります。同じ目線ならば、のどぼとけが見えやすいので飲み込んだことを確認しやすいですし、威圧感もありません。
●飲み込み終わったら次のひとさじを
のどぼとけを見て飲み込んだのをしっかり確認してから、次の食事を口に運びます。飲み込むのを待っている間に、つい次のひとさじを用意してしまいがちですが、これはやめたほうがよいでしょう。それがプレッシャーになり、急いで飲み込もうとして誤嚥してしまうこともあるからです。
●口に食べものが入っているときは話しかけない
「おいしい?」「塩からくない?」などと声をかけるのはとてもよいことですが、口に食べものが入っているときは避けてください。あわてて返事をしようとして誤嚥につながりかねないからです。
●スプーンはまっすぐに引き出す
スプーンで食べさせるときは、食べものを上くちびるにこすりつけるようにしてはいけません。あごが上がって飲み込みにくいだけでなく、誤嚥の危険性も増してしまうからです。あごを引いてもらい、スプーンは水平に出し入れしましょう。
参考文献
『絵で見てわかる かみやすい飲み込みやすい食事のくふう』(女子栄養大学出版部)