やさしい献立

コラム高齢者の栄養についてアドバイス

先生: 山田晴子 やまだ・はるこ
1986年日本女子大学大学院修了。栄養士。介護食アドバイザー通信講座などで指導を行っている。研究分野は、高齢者・小児歯科栄養学。

9月号 / 第12回 教えて先生 高齢者の栄養のこと 〜亜鉛〜

2014

味を感じにくくなってはいませんか?

 料理の味つけがしょっぱいと家族から指摘されたり、味がしなくて何を食べてもおいしくないと思ったりすることはありませんか? また、以前はちょうどよい味つけでおいしいと感じていた市販品に調味料をつけたいと思うようになった、という人もいるかもしれません。
 味が感じにくくなる要因には加齢もありますが、それだけでなく、亜鉛が不足している可能性も大いにあります。
 亜鉛は味覚に関わりの深い栄養素で、不足すると「甘い」や「辛い」の感じ方が鈍り、味覚異常を起こします。味を感じにくくなると、食べる楽しみが阻害されてしまうのはもちろんですが、調味料の使用量が増えることで塩分過多にもつながりかねません。
 亜鉛が豊富な食品は牡蠣や抹茶です。牡蠣が旬のときにはフライや鍋などで食べ、季節外のときには佃煮などの加工品を利用するとよいでしょう。また、抹茶は牛乳に混ぜて抹茶ミルクにしたり、宇治金時を食べたりすると無理なくとることができます。市販の抹茶アイスを食べるのもよいでしょう。また、料理のアクセントとして、少しふりかけるのも手軽でおすすめです。
 これらの食品をとり入れつつ、動物性食品と植物性食品をバランスよく食べる、これが亜鉛不足にならないポイントです。

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