やさしい献立
コラム高齢者の食事についてアドバイス
- 先生: 山田晴子 やまだ・はるこ
- 1986年日本女子大学大学院修了。栄養士。介護食アドバイザー通信講座などで指導を行っている。研究分野は、高齢者・小児歯科栄養学。
6月号 / 第9回 教えて先生 高齢者の栄養のこと 〜ビタミンC〜
2014
野菜や果物をしっかり食べていますか?
朝食はパンと目玉焼き、昼食はおにぎりだけ、といった食生活を送ってはいませんか?
このような食事のときは、ビタミンCが不足しがちです。その理由は、野菜や果物をとっていないからです。昔の船乗りにビタミンC不足が多く見られたのも、長旅で新鮮な野菜や果物がとれない状況だったからです。
ビタミンCが不足すると、風邪をひきやすくなります。風邪は万病のもとでもあり、高齢者にとっては寝たきりのきっかけにもなりかねません。
また、ビタミンCはコラーゲンの生成にも関わっています。コラーゲンは、体の組織同士をしっかり結びつける働きがあるので、ビタミンCが不足するとそれがゆるんで出血しやすくなり、歯肉炎などを引き起こします。
さらに、活性酸素という物質によって体が酸化されるのを防ぐ、抗酸化作用もあります。活性酸素は、呼吸などがちょっとした変化をすることにより自然発生する物質で、老化や動脈硬化などの悪影響を及ぼすことが知られています。
パンと目玉焼きだけ、おにぎりだけでなく、野菜のおかずも用意して、野菜が多めの食事を心がけましょう。また、果物は生食することが多いので、水に溶けやすいというビタミンCの弱点を補って効率よく摂取できます。果物の糖質が気になる人は、午前中かおやつに食べるとよいでしょう。