パートナーの浮気を確信した場合そこで問い詰めず、言い逃れされない為にも確実な証拠を撮っておくべきです。そういった状況になった場合、通常であれば探偵社や興信所に依頼し証拠を取得もらいますが、やはりある程度の費用が発生してしまうことになります。
費用がどうしても捻出出来ず自分でやる方法はないか?とお困りの方が多くいらっしゃるかと思いますので、個人で使用出来るGPSやスマートフォンなどを駆使して自分で調査が出来る方法を考えてみました。
そこで今回は、自分で証拠を撮る為に必要な情報を全て公開していきたいと思います。
1.不貞の証拠とはどういったもの?
(1)ラブホテルの証拠 重要度★★★
一番有効なものがラブホテルに入ったり出たりする様子です。これについては入る所よりも出るところの方が重要です。数時間張り込み、滞在しているという点を証明した上で出てくる瞬間を撮影していきます。
人物がしっかりと認識出来るレベルで撮影されている必要があり、顔や服装、その他持ち物などで特定出来るようにしっかりと撮影します。どうしても出入り口からの人物撮影が不可能で、車に乗った状態で出てくる場合には、車のナンバーをしっかり撮影した上で、人物が降車する所までを必ず撮影する必要があります。
後で言い逃れされない為にも出てくる瞬間を撮影する必要がありますので、出入りする可能性がある出口全てにカメラを向けておき録画状態にしておきます。
(2)シティホテルの証拠 重要度★★☆
シティホテルの場合には、一番良いのは部屋から出てくる場面を撮影出来ればなのですが、プロで無ければ難しい為、ロビーでのチェックアウトやホテル内の滞在風景などを撮影します。
プロの探偵は、対象者と同じロビーにある部屋にチェックインし、対象者の部屋が撮影出来るようにカメラを設置するか、自分の部屋の覗き穴から撮影出来るカメラで決定的な瞬間を撮ります。
シティホテルにいることが分かっていて張り込む場合には、フロントロビーで張り込みを行い、カバンなどにカメラを仕込んでおき隙間から撮影したり、チェックアウトする風景を撮影します。それにより客室を利用したことを裏付けることになり言い逃れすることが出来ない為です。
(3)愛人宅の証拠 重要度★★☆
愛人宅へ出入りしている場合には、玄関ドアが直視出来ればその場面を撮影し、内廊下などで不可能な場合にはエントランスから出てくるところを撮影します。愛人宅の場合には、定期的にベランダ側も監視し、室内灯が消えていたりする場合にはそういった点もきちんと撮影しておきます。暗闇の室内に2人が滞在していたことを証明する為です。
同じ建物内に侵入して撮影すると、不法侵入になってしまうので注意してください。あと、室内の様子が見えるからといって撮影してしまうと盗撮になってしまう為、それも注意が必要です。
以下ページにて愛人宅における不貞の証拠を撮る方法を詳しく解説しています。
【愛人宅】どこから撮ってるの?探偵が浮気調査で【証拠撮影】の為に張り込む場所は?
(4)旅館の証拠 重要度★★☆
旅館に宿泊している場合には、可能であれば友人などに頼んで一緒に宿泊し、対象者が浴衣姿に着替えている様子や食事風景などが撮れればベストです。温泉がついている所だと、そこで待ち構えて撮影します。部屋からの出入りは難しい場合が多い為、チェックアウトの様子を撮影出来れば十分です。
(5)デートシーン、キスシーン 重要度★☆☆
デートしている様子やキスしている所を撮影出来れば、それだけで十分なのでは?と思われる方が多いですが、不貞の証拠としてはそれだけでは不十分です。というのもあくまで不貞の証拠=肉体関係の有無となるからです。
しかし、デートシーンやキスシーンは他の証拠と合わせて撮っておきたい映像ではあります。2人の親密な様子をしっかり撮影しておくことが重要です。
但し、一番発覚する可能性が高いのもこういった様子を撮影している時です。あまり証拠を撮る、という点で考えるならば、こういったところで頑張って撮影するよりも、ホテルや愛人宅からの出入りに力を入れた方が良いです。
(6)カーセックス 重要度☆☆☆
カーセックスを立証することは非常に難しく、探偵にとって一番やりずらい調査となります。近付くことが難しい上、中の様子がわからないようにしているので、車内で何が行われているかを証明することが出来ないのです。
こういった対象者の場合には、ひたすら調査をするしか無く、愛人と車内で2人きりであったり、その状態で暗闇にずっと停車している様子を撮影する他ありません。
ただし、どんな対象者であったとしても、ずっと車内だけという訳では無く、ホテルを利用するタイミングがありますので、その少ないチャンスを逃すことが無いようにしっかりとチェックしておく必要があります。
2.不貞の証拠を撮る回数はどれくらい必要か
- ラブホテルの出入りは2回
- シティホテルの出入りは3回
- 愛人宅の出入りは3泊
が目安です。継続的な肉体関係を証明する為にも、複数回あった方が良いです。ラブホテルに1回でも入ったら肉体関係があると推測できますが、最近の判例で認められなかったケースもありますので、念の為にも複数回あった方が良いです。
尚、探偵社や興信所に浮気調査を依頼された場合、入るところよりも出るところを重視します。又、デートシーンやラインのやりとりなどがある場合には、もっと少ない回数でも大丈夫なケースもあります。
3.探偵が浮気調査の現場で行っている調査方法
(1)対象者の移動手段に合わせた尾行方法
追跡する対象者が、どのような移動手段によって移動するのかによって、尾行する方法は大きく変わります。全て徒歩で移動する方であれば、電車やバス、タクシーなどが考えられますし、いきなり誰かの車に乗り込んでしまう可能性があります。徒歩による尾行についてはこちらにプロの調査方法を全て書きました。
最近増えた移動手段としては自転車です。健康志向や自転車ブームによりスピードの速い自転車が増えました。少し前の時代であれば車で通勤していた距離でも、今では自転車で通勤する方も多いです。自転車の尾行方法を解説しています。
バイクや車などに乗ることがあらかじめ分かっている場合には、調査する為のバイクや車両を用意しておく必要があります。当然ながら、対象者が知らないバイクや車両を用意しておく必要があります。最近ではレンタル出来る所が増えたので、手軽に用意出来ます。
(2)撮影に使用するカメラは何を使えば良いか?
まず証拠としては動画を撮影する為、ビデオカメラを用意する必要があります。
探偵が主に使用するカメラはソニーのものが多いです。型式としてはHDR-CXシリーズを使っている探偵が多いです。目立たないように黒系のもので、尚且つ金属部分などは黒く塗りつぶしたりテープを貼ったりしています。
ヤフーオークションやメルカリなどで中古品を購入するので十分です。1~2万円程度です。
ただ、これで無ければ駄目という訳では無く、ホームビデオなど自宅にあるものでも十分対応は可能です。ズーム機能さえあればなんとかなります。スマホのカメラだとズームが難しかったり非常に画質が粗くなってしまうので使い物になりません。又、デジカメや一眼レフなどの静止画だと、タイミングを逃したり綺麗にピントのあった画像が撮れない可能性があります。
ホテルや家に入っている対象者の出てくる所を、撮り逃すことなく撮影する為には、ビデオカメラを録画状態にして撮り続ける必要があります。その為にも、長時間録画可能なテープやSDカードを用意しておき、バッテリーも長時間対応のものを用意しておきます。
(3)探偵が行っているバレない撮影方法とは?
顔の前に構えて撮るような一般的な体制で撮ったら100%目立ちますので、カメラを撮っているように見せない撮影方法で撮影していきます。
具体的には腰のあたりまで下げて撮影します。うつむいた状態でカメラのモニターを見て、角度やズームを調整し撮影します。
又、プロの探偵は接近して撮影し決定的な瞬間を逃さないようにしますので、カバンの中にカメラを入れて撮影します。撮影用のカバンが自作出来るようであれば作っておいた方が良いでしょう。カバンにレンズほどの大きさの穴を開けてそこから撮影したり黒いフィルムを設置してカバンの中から撮影します。
(4)用意すべきもの
- カメラ(2台あれば尚良いです)
- 三脚(車内から定点カメラを設置する際に必要)
- 車(レンタカーが良いです。ETCも装備しておく)
- 交通系ICカード(suica,icocaなど)
- クレジットカード(緊急な出費に対応)
- 着替え(上着、帽子、メガネなど。変装用として)
- GPS(対象者が車に乗る場合。浮気相手が車で出現した場合の為にも予備を用意しておく)
- 充電器具一式(どこでもすぐに充電出来るようにしておきます)
- 予備バッテリー(カメラの予備や、携帯充電用のものを用意しておきます)
- タオル(車の中でカメラを仕掛ける際、カメラを隠す為に使用します)
- インバーター(車の中で電気を使用する為に使用します)
- 携帯2台(通話用とGPSやマップ確認用)
(5)調査に使用するアプリやネットサービス
Google Map(グーグルマップ)
調査において最も利用するアプリです。調査現場までの移動方法や、対象者の行動を確認する為に使用します。
その他、張り込み場所を事前にストリートビューで確認し、張り場所を検討します。
Gmail
お客様からの情報がリアルタイムで届きます。「対象者が今から自宅を出る」「対象者の今日の服装は◯◯」などという情報をいただきます。
LINE(ライン)
調査している者同士が連絡とりあう為に使用します。
Facebook(フェイスブック)
愛人の氏名や職業を調べる際に利用します。
タイムズカーシェアリング
現在ではタイムズカーシェアリングのステーションがほとんどの場所を網羅するようになっているので、どこでも利用ができます。レンタカーと違い、スマホからすぐに予約が出来る上、24時間いつでも利用出来る点が利用しやすい点です。
twitter(ツイッター)
対象者のアカウントがわかっている場合には行動の参考にします。
chatwork(チャットワーク)
調査員間の連絡をとりあう為に使用します。ラインとほとんど一緒ですが、ファイルを送信出来るという点がポイントです。調査内容が書かれたPDFなどを共有する際に活躍します。
ゼンリン(登録が必要)
居住者の名前が地図に記載されているので、対象者の名前を判明させる際に利用します
4.自分で浮気調査する場合の事前準備
(1)対象者の移動手段が乗り物の場合にはGPSを取り付けておく
追跡する対象者の移動手段によって大きく調査方法は異なります。
車であればGPSを事前に取り付けておき、計測しながら行動パターンを把握します。
車の場合には底部の鉄部分に取り付けます。下の写真取り付け位置は分かりやすくする為に取り付けましたが、もう少し端であったり覗きこんでも分からない所に取り付けた方が良いです。
あと熱くなるマフラーなどに取り付けてしまうと故障してしまうので、注意してください。取り付け位置によっては電波の飛び方が悪くなってしまうので、取り付けてからすぐに検索して確認する必要があります。
自転車やバイクでも取り付けれる小型のものもありますが、取り付ける場所が少なく発見されてしまう可能性もありますので注意してください。
(2)調査する日の予測を立てておく
勤務表や手帳などスケジュールが分かるものがあれば逐一チェックし、調査する日の予定を立てておきます。対象者の行動の日記をつけておき行動パターンから予測するという方法もあります。曜日や時間帯など、出来るだけ絞り込みましょう。
5.張り込み時に注意すること
(1)車で張り込む場合
車で張り込む場合には、停車していて違和感のある場所ではないか?という事に注意します。又、対象者が入っている建物側から張り込み車両を見て、どの程度車中が見通せるのか?張り込み車両の印象はどうか?を確認する必要があります。
(2)立って張り込む場合
立って張り込む場合には、車以上に難易度が上がります。街中で人が多くいるのであればまだ良いのですが、住宅街や車が置けず車両張り出来ない場所だと、いかに周囲に溶け込めるかが重要です。そして周囲からの不審な視線にも耐え我慢していく必要があります。監視する場所をずっと見続ける必要はありますが、かといって周辺からどこを監視しているかがわかってしまわないよう、同じ場所だけを凝視しないように注意します。あと、付近住民などから何をしているか聞かれたり不審がられたりした場合の言い訳を用意しておく必要があります。「友人と待ち合わせをしているが全然来ない」「交通量の調査をしている」「家出人捜索をしているが情報が入った為に張り込んでいる」などと伝え安心してもらいましょう。
張り込みする際には、他人の敷地内から行ってしまうと不法侵入になりますので注意してください。通報を受けたとしても警察官の方にはきちんと事情を説明しましょう。
(3)ラブホテルを張り込む場合の注意点
ラブホテルからの出を確認する場合には、車からカメラを設置して撮影します。出てくる瞬間を逃さず撮影する必要がありますので、出て来るであろう出入り口に向けてカメラを固定し録画状態にしておきます(定点カメラといいます)。もう1台カメラを手に持っておき定点カメラとは別に撮影していきます。
駐車場内からしか人物の出入りが確認出来ない構造の場合には、ホテル駐車場に駐車し後部座席に隠れて張り込みをしますが、ラブホテルには駐車場に監視カメラがあり、入った時点で受付でモニタリングされています。
その為、車で駐車場に入り、車から降りてホテルに入っていかなければ店員が車まで来る事があります。その場合には「デリヘルを利用しようと思っており待ち合わせしている」などと伝え、そこにとどまることを了承してもらう必要があります。
もしそれに了承してもらえないようであれば、一人はチェックインし、もう一人は後部座席に隠れて監視を継続します。店員に調査していることがバレてしまった場合、そのホテルの信用問題に繋がりますのでほぼ確実に追い出されます。店員に見つからないようにすることがポイントとなります。
長時間に及ぶ張り込みの場合でも、車から降りることは出来ない上ずっと出てくるのを待ち続けなければいけない為、強い精神力が必要になります。
プロの探偵が実際にラブホテルで張り込み、確実な不貞の証拠を撮る方法を詳細に解説した探偵が【不貞の証拠】を撮る際にラブホテルで張り込む方法とは?もご覧いただければより理解していただけると思います。
(4)通報を受けてしまったら
張り込みにおいて一番問題なのが付近住民からの通報です。長時間同じ場所に停車する訳なので、周囲からは不審者と認識されてしまいます。長時間張り込みしていると、こちらに対して不審な印象を持ち通報しそうな人というのはなんとなく分かります。その場合には、通報される前に挨拶することが有効です。
「行方不明の人物を探している」「ペットを探している」「電波状況の確認をしている」などと伝え張り込みすることを理解してもらうことも一つの方法です。作業服を着て軽トラなどで張り込めば、長時間張り込みしていても文句を言われにくいです。
仮に通報されたとしても、警察官の方には調査しているということを正直に伝えましょう。不法侵入をしているなどの法律を犯した調査をしていなければ、何の問題もありません。
6.自分で浮気調査する上で注意すべきポイント
これまでやったことも無い調査を自ら実行する訳なので、当然発覚(バレる)するリスクは高くなります。そして発覚してしまったら、状況を改善しようと思ってやったことが、全く逆効果となってしまうことになります。
探偵が調査をするうえで実体験を元に詳細を書いた浮気調査において探偵が心がけている注意点と、それでも発生する失敗事例や、失敗しやすい対象者や場所、時間などを書いた【事例付】浮気調査をして失敗しやすいケースとは?をご覧ください。
まとめ
当たり前ではありますが、パートナーを調査する訳なので自分ではなく友人や親族などに手伝ってもらう必要があります。子供の運動会で、数多くいる子供の中で自分の子供は瞬時に分かるものですが、それと同様にパートナーからしてもすぐに発見出来るものです。
車を追跡したり、車から張り込むのであれば自分でも可能かもしれませんが、徒歩尾行や自転車、バイク尾行が必要な場合には自分ではやらないでください。浮気の事実は隠されるでしょうし、それ以上追求することも出来なくなり、逆に自分の立場を悪くするだけです。
ある程度絞り込めてあと一歩、という時には探偵社や興信所にピンポイントで依頼しましょう。金額も安く出来ると思います。