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この漫画を見てもらう前に、まず西欧と日本のペットに対する考え方の違いを知っておいてもらいたい。西欧のキリスト教文化では、すべての生き物に対する責任は人間に託されている。
その為、たくさんの愛情で家族同然に育ててきた犬や猫でも、病気にかかり回復の余地がないと獣医が判断した場合には飼い主は「安楽死」を選択することがある。病気でつらい状態がペットを苦しめ不幸にしていると考え、その苦しみから解放してやるのが飼い主の責任だと考えるからだ。
だが、飼い主が愛するペットの安楽死を選ぶのは苦渋の選択であり、その死の責任は飼い主が全て背負っていくこととなる。安楽死に立ち合い、自らの決断で命を消したその瞬間を焼き付けておく人も多い。
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日本の文化だと、最期まで看取るのが飼い主の務めであり愛情であるという考え方が一般的であり、「安楽死」と「殺処分」を混同する人も多いが別物である。
いずれにせよ愛するペットとを失った悲しみは大きく、その別れは辛いものなのだ。自らの決断で安楽死を選んだ飼い主は、その悲しみの上に、その行為が正しかったのかどうかずっと悩むこととなるのだ。
安楽死を選択した飼い主たちもペットロス症候群に陥り、悲しみに明け暮れているケースが多い。そんな人々の救いになればと、漫画家のマーク・ガルヴィン氏が2014年にウーバーツールコミックで公開した漫画は定期的に拡散され、今でも大反響を得ている。
この漫画に寄せられたコメントの多くは、昔を思い出したとか、すごく悲しいとか、もう一度会いたいとか、自身が飼っていたペットに直接向けられたものだ。
ペットを失った喪失感はそう簡単に癒えるものではない。だが、ペットを亡くした悲しみに沈む友人を慰めようという人は案外いないものだ。
イスラエルのネゲブ・ベン=グリオン大学で行われた研究によれば、ペットの死は軽視されがちで、「特にペットを飼ったことのない人からは、それが大きな喪失であることをきちんと理解」されないのだという。ペットの死を悲しむ飼い主は、社会的なサポートが得られないということだ。
ガルヴィン氏は、あるペットの飼い主が獣医にかかったときの経験からこのマンガの着想を得たのだそうだ。
「その人はペットを安楽死させなければならなかったこと、獣医からお悔やみのカードをもらったことをコメントしていました。カードには、”ペットに素敵な人生を送らせるためにきちんと責任を全うしたことを忘れない”、と書かれていたそうです」
via:Pets are one of life’s great joys, but dealing with the loss of one can be difficult.
安楽死に関する文化や価値観の違いはなかなか受け入れられるものではないだろう。だが、飼い主に深い愛情があってその決断をしたのであれば、まわりがとやかく言うべきことはないように思う。愛するペットとの別れはとにかくつらいものなのだ。
だが、十分な考慮もないまま人間側の都合で安易に「安楽死」という選択肢を選んでしまうことだけは、あってはならないことである。
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コメント
1. 匿名処理班
先日、余命宣告された愛犬が、今、隣ですやすやと眠っています。
お別れが近いこと、まだ信じられない、でも受け入れなくてはいけない。
からだが震え心が張り裂けそうです。
でも良いタイミングでこの記事に出会えました。ありがとう。
2. 匿名処理班
犬の気持ちなんてわからないのに、この漫画はまるで犬が人間の言ってほしいことを、そのまま言っているように書かれているし、可愛い可愛いってしたいがために、自由で力強い命を紐でつないで檻に囲っている人間のエゴを見ないようにしているだけだ。
犬は優しいし強いから、本当にこの漫画のように思ってくれているかもしれないけど、それを人間側がこんな風に描くのはとても自分勝手だ。
3.
4. 匿名処理班
カレー食いながら読んでたのに、嗚咽で喉が詰まってカレーが食えん・・・。
管理人さん、絶許。
今、足元で寝ているうちの犬にも、こう言われる飼い主になりたい。いや、なる。
5. 匿名処理班
>飼い主に深い愛情があってその決断をしたのであれば、まわりがとやかく言うべきことはないように思う。
全くそのとおりだと思うけど、もう十分だ、君はよくやったよ、幸せだったよと動物に言わせるマンガは日本人には違和感あるね。やはり文化が違うとあらためて思った。
6. 匿名処理班
パルモさんのやさしい解説、どうもありがとう。
7. 匿名処理班
老衰でだんだん弱っていく猫を看取ったとき、こんな目が虚ろで動くことも出来ない状態でも生きていてほしいというのは人間のエゴなのか。
病院が開いている時間帯で仕事が休みの日に急変したら、自分は病院に駆け込み延命措置を取ってもらうだろうから、もしも急変するなら病院の開いて無い時間か仕事に行ってて自分が気づかないうちに、とも思ったし、ものすごく悩んだけどそれでもやっぱり海外の人のように安楽タヒは選べなかったよ。本当に人間はわがままだと思う
この子は16年飼った末にだけど、その後に車に轢かれて目の焦点の合わない子猫を拾ったときも、たぶん無理だろうと思い、先生もはっきり口にはしないけど「頭をやってるだろうからそれが落ち着けばなんとかなるかも」と言われたときにも見捨てられなかったしそういう処置は選べなかった(助からなかったが)
縁もゆかりもない子でも無理なのに、長い時間一緒に過ごしてきた子に、今日で終わりだよ、なんて選択できない
8. 匿名処理班
亡くなったあの子のこと今でも覚えてる
最後の瞬間呼吸が浅くなって、普通ならピンク色の唇の端や口の中の血の気が引いて白くなっていって、息が止まったあの日の瞬間を今でも鮮明に覚えている
もう1度会いたい
9. 匿名処理班
病気や怪我で亡くなる人の多くが「まだ死にたくない」と言う
ペット達だって言葉が話せたら絶対まだ死にたくないって言うと思うよ
10. 匿名処理班
この前の日曜に15年近く一緒だった猫を自宅で看取ったけど、自分の中でやれることは
限界までやったと思うから、自分を責めない考えをキープしている。
一緒に暮らしてくれたウチの猫君は、飼いきれないって所から俺が貰って来た。
メシ食えて、暖かい場所で寝られて、自由に遊べて、絶対に幸せだったはずだから。
安楽死こそ選ばなかったが、もっと生きられたんじゃないかって「ごめんなさい」の気持ちは油断すると出てきてしまう、でも良かったこと、してあげられたことと
猫君から貰ったたくさんのことをを思い出して「ありがとう」って心から猫君に思えてるから、猫君も今の俺も幸せなんだと思う。
11.
12. 匿名処理班
小さい頃飼っていた猫を思い出し、
今飼っている猫の最期を想像して泣いちゃった。
13. 匿名処理班
犬も猫も飼い主と一緒に居られて幸せだったのは、自分の飼い猫が死ぬときに、
弱弱しくふみふみしてくれたときに分かったよ
最後の力を振り絞って感謝してくれたんだなって思った
お別れが近いなら「さよなら」じゃなくて、「ありがとう」って言ってあげてね
14.
15. 匿名処理班
分からなくも無いけど、代弁系はやっぱりちょっと気持ち悪い
「本当の気持ちは分からないけど自分が選択した」という事実を受け入れるべき
16. 匿名処理班
愛犬を病気で失った時に、もう2度と動物は飼わないと決めた
俺の愛犬は生涯あいつのみ
17. 匿名処理班
泣けた
二歳になった愛猫の成長を感じるとともに、別れが少しずつだけど近づいているのを、時おり凄く悲しく感じる時がある
1分でも1秒でも長く、いつもの定位置で眠る姿を見ていたいな
18. 匿名処理班
※1 自分も家族(ペット)の余命宣告されてからの数日がとってもきつかった...。でも、ずっと傍らにいてくれて、最後の最後まで一緒に過ごせたのはとっても幸せな事だと心から思ってるよ。すぐに受け入れるのなんて無理。思い切り泣いてもいいと思う。ただ、今は優しく撫でて、愛犬ちゃんの姿をしっかりと目に焼き付けておこう。
19. 匿名処理班
やめろよまじで泣いてしまった
もう一回だけでも会いたいなあ
20. 匿名処理班
私生き物飼ってるけどこういうの嫌いだ。
動物自身を見ていないから。動物を通じて飼い主は自分の世界を見ちゃってるでしょ。
擬人化すること自体は動物ちゃんと見るためにはすごくいいことなんだけどね。
上のコメに今際の犬の話があるが
最後だからこそ理想のフィルター掛けずに動物自身を見てほしい。
21. 匿名処理班
飼っていた犬が亡くなるとき、自分の中の何かもペットの犬と一緒にどこかへ行ってしまうんだ。心に空いた大きな穴がぽっかりと残る。
22.
23. 匿名係
7年前に15歳の猫を亡くした。
ありがとうと言いたいのはこちらのほう。
君のおかげでとても楽しく幸せな15年間でした。