やさしい献立

コラム高齢者の食事についてアドバイス

先生: 山田晴子 やまだ・はるこ
1986年日本女子大学大学院修了。栄養士。介護食アドバイザー通信講座などで指導を行っている。研究分野は、高齢者・小児歯科栄養学。

10月号 / 第1回 教えて先生 高齢者の栄養のこと 〜たんぱく質〜

2013

高齢の方には肉は少しでいい?

「年をとっているから、お肉は少し」そんなふうに考えて、たんぱく質源となる肉などを減らしてはいませんか?

実は、高齢の方でもたんぱく質はしっかりとってほしいのです。

たんぱく質とは、体を作るもととなる栄養素のこと。高齢の方にとってのたんぱく質は、その役割のほか、「病気にならないための栄養素」でもあるといえます。たんぱく質が不足すると抵抗力が落ち、風邪をひきやすくなったり、肺炎などの病気にかかりやすくなったりしてしまうからです。また、それだけでなく、治りにくくもなってしまいます。
実際に、病院では、血清アルブミン値(栄養がしっかりとれているかを見る指標)が低いと、まずしっかりたんぱく質をとってこの数値を上げてから手術などの治療にあたることもあります。そうすると術後の回復が早いのです。

では、具体的にどのくらいとればいいのかというと、1食あたり肉や魚で80gくらいです。たんぱく質源となる食材には、肉や魚以外にも、豆や豆腐、納豆など植物性のものや、卵、牛乳などもありますが、肉や魚がベターです。というのも、これらはたんぱく質の構成成分であるアミノ酸組成のバランスがよいためです。また、主菜として使いやすいということもあります。豆や豆腐、卵や牛乳などは、副菜に上手に取り入れるとよいでしょう。

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