同記事によると、韓国は国内総生産(GDP)比のR&D投資が4.29%(2014年)で、断然の世界1位だという。日本は3%半ば、アメリカ3%以下、中国は2%強、ヨーロッパは2%以下だ。
しかし、「2014年に韓国が国際学術誌に発表した論文数は、GDP比R&D投資が1.22%のスペインと似た水準」で、日本やドイツの半分、中国と比較すると7分の1ほどだという。『Nature』は結論として「お金ではノーベル賞を得られないことも悟らなければならない」と忠告している。
そんな『Nature』の忠告に反するように、9月1日には、韓国最大の化粧品メーカー「アモーレパシフィック」の会長が3000億ウォン(約300億円)の私財を投げ打って「ソ・ギョンベ科学財団」を設立。生命科学分野の基礎研究を支援する財団だという。
そこでもノーベル賞の話題が持ち上がり、ソ会長は記者会見で「ノーベル賞を期待しないといえば嘘になる。今後は韓国も受賞者を輩出ことになると思うが、栄光の瞬間に同じ場所にいたい」などと話していた。
あまりに“ノーベル賞コンプレックス”が強いためか、天才待望論も少なくない。