4000トンのバターを追加輸入へ 農水省

4000トンのバターを追加輸入へ 農水省
先月、北海道などで被害が出た台風の影響で牛が体調を崩し、バターの原料となる生乳の生産が減る可能性があることから、農林水産省は新たに4000トンのバターを輸入する方針を固めました。
バターは酪農家の担い手不足で、原料となる生乳の生産量の減少傾向が続いていることや、鮮度が求められる牛乳や生クリーム向けに生乳の使いみちが優先されることから、ここ数年、店頭では品薄の状態となっています。
ことしも不足が見込まれるため、農林水産省はすでに1万3000トンのバターの輸入を決めていますが、先月の台風10号などの影響で、北海道や岩手県では乳を絞れなかった牛が体調を崩し、今後、生乳の生産が減る可能性が出ているということです。
このため農林水産省は、クリスマスなどで需要が増える年末以降も十分な在庫を確保するため、新たに4000トンのバターを追加で輸入する方針を固めました。
農林水産省は27日、卸売業者や消費者団体などから意見を聞いたうえで、追加の輸入を正式に決定することにしています。