紅霞後宮物語 第四幕
雪村花菜さん著「紅霞後宮物語 第四幕」を読みました。
「紅霞後宮物語」の続編です(タイトル見れば分かります?(笑))。
ネタバレありの感想ですので、未読の方はご注意ください。
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前巻(第三幕)で長年の親友である同僚が殉職。直接の当事者は自害。黒幕を追う小玉と文林。
地方になにやらそれらしい気配を察知した文林と小玉は、小玉(皇后)の行啓という形で現地に赴き、直接調査。
調査の結果、あぶり出し成功。掃討のために小玉(皇后)が直接指揮できる軍=龍武軍を使う。
掃討された黒幕は金母(きんぼ)を名乗るおばさん。金母って西王母さま(崑崙に住む女仙を統括する女仙・女神さま)の別名だったはず…。名乗っている名前は壮大なのに、企んでいるのが、何とも何ともなことで、正直、この人がマジで黒幕なのですか?この人の後ろももっともっとスゴイ本当の巨悪が潜んでいるのではないのですか?と思ってしまいました。それならまだしも、本当にこの人が黒幕で、今回、明らかにされたことが前巻からの陰謀の全容だったら、殉職した小玉の同僚が何だか切ないとさえ感じてしまいました。
文林と小玉のやりとり、文林と彼の三男のやりとり、小玉と部下とのやりとり等、それぞれのキャラは立ちまくっているのに、陰謀自体はとてつもなく単純。
人間、そんな裏の裏があって当たり前の人間が、伏線張ることに生命かけてるような会話や事件を企むなんて、それこそそっちのほうが滅多にないのかもしれませんしね。
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