きょうから金融政策決定会合 緩和策を総括的に検証へ

日銀は20日から開く金融政策決定会合で、今の金融緩和策を総括的に検証することにしていて、副作用も指摘されるマイナス金利政策の評価などが注目されます。検証の結果を踏まえて金融緩和の長期化を見据えた政策の枠組みの見直しや追加の金融緩和に踏み切るかどうかが焦点となります。
日銀は20日から2日間の日程で開かれる金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策の導入からおよそ3年半がすぎた今も物価が上昇していないこと、そして、ことし2月に導入したマイナス金利政策について金融機関の収益や消費者の心理を悪化させるといった副作用も指摘されていることを踏まえて、今の緩和策の総括的な検証を行います。
日銀の黒田総裁は今月5日の講演でマイナス金利政策について、「マイナス金利の深掘りも十分可能だ」と述べていて、今回、効果や副作用を検証したうえでの政策の評価が注目されます。また、2%の物価目標を達成する時期について「2年程度」としている表現を改めるかどうかや、金融緩和の長期化や副作用を考慮した政策の枠組みの見直しが議論されるものとみられます。そのうえで、慎重な対応を求める意見も多い「マイナス金利の幅の拡大」を含めて、追加の金融緩和に踏み切るかどうかの判断が焦点となります。