慰安婦被害者 国会監査で日本政府との合意を批判=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国外交部に対する国会の国政監査が26日にソウルの外交部庁舎で行われ、旧日本軍の慰安婦被害者の金福童(キム・ボクドン)さんが参考人として出席した。金さんは慰安婦問題をめぐる昨年末の日本との合意について、「私たちに相談もなく(政府同士が)自分たちだけでひそひそ話して妥結した」と批判した。
発言する金福童さん=26日、ソウル(聯合ニュース) |
金さんは、1991年8月に慰安婦被害者の故金学順(キム・ハクスン)さんが慰安婦被害者として初めて証言に立ってから四半世紀の時が流れたことに関し、「25年間積んできた塔を(政府が)一日で台無しにしてもいいのか」と声を振り絞った。
また「日本から一言も謝罪がない」と指摘した上で、「われわれは慰労金を受け取るために戦ってきたのではない」と強調した。
合意に基づき日本政府が拠出した10億円に関しては、「(1人当たり)1000億ウォン(約91億円)くれても受け取れない」「日本政府が被害者の前で謝罪して許しを求め、それから名誉を回復させ、法的に賠償すれば私たちも聞くことができる」と訴えた。
さらに「政府が金を受け取ったのも間違いだ。政府は手を引き、(合意に基づき韓国政府が設立した)財団も廃止したほうが良い」と話した。
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