(水田)80万部を超えました!
「あなたの暮し」は右肩上がりに売り上げを伸ばしていました。
その一方で花山は心筋梗塞で倒れ休む事が多くなっていました。
そして…
(寿美子)会社を辞めさせて頂きたいんです。
やはり家庭との両立が難しくて…。
(常子)社内の仕組みを変えたいと思っています。
今後ますます核家族が増え寿美子さんのような方は増えると思うんです。
(花山)随分な意気込みようだな。
はい。
では失礼します。
うっ…。
くっ…。
・「普段から」・「メイクしない君が」・「薄化粧した朝」・「始まりと終わりの狭間で」・「忘れぬ約束した」・「花束を君に贈ろう」・「愛しい人愛しい人」・「どんな言葉並べても」・「真実にはならないから」・「今日は贈ろう」・「涙色の」・「花束を君に」・「花束を君に贈ろう」・「愛しい人愛しい人」・「どんな言葉並べても」・「君を讃えるには足りないから」・「今日は贈ろう」・「涙色の」・「花束を君に」10年ほど前から私たちの編集会議にはテスターさんを含めて雑誌作りに関わって下さっている方全てに参加して頂いています。
「あなたの暮し」の読者はどのような方ですか?扇田さん。
(扇田)どのような…。
多くは女性ですね。
では具体的にはどのような方かしら。
島倉さん。
(島倉)はい。
我々の想定する読者は主に主婦です。
では主婦というのはどんな方?木立さん。
(木立)え〜っと…。
結婚して家庭に入ってる人。
…です。
(康恵)ちょっと待ちなよ。
その言いぐさじゃ働いてる女は主婦じゃないって事かい?
(木立)あっそう言われるとあの…。
フフフ。
つまり主婦の在り方も随分多様化してきている訳です。
女は結婚して家庭に入る。
それが当たり前だとされていたような風潮は今後ますます変わっていくでしょう。
そんな中で私たちの雑誌も変わっていかなければならないと思っています。
(緑)変わるといいますと?働く女性に役立つそのような女性の参考になるような企画を掲載した雑誌を作るという事です。
それと同時にこの会社自体も女性が働きやすい場所に変わっていかなければならないと思います。
そこで希望する方はご自宅でも働けるようにしたいと思います。
自宅?自宅でですか?出社しなくていいという事ですか?もちろん可能な日は出社して頂きますが例えば急にお子さんの看病をしなければならなくなったような日は家での作業だけで済むようにします。
(ざわめき)取材内容の整理や原稿の執筆校正などは家でも進められると思うんです。
できる事はできるとは思いますけども…。
10人いれば10とおりの暮らしがあります。
「あなたの暮し」はそれぞれの暮らしを尊重して働けるような場所を整え遅くとも10月までには開始したいと思っています。
10月?すぐじゃないですか。
初めての取り組みですし仕事に混乱が生じないようにはしますが皆さん何か問題がありましたら是非遠慮なくおっしゃって下さい。
(本木)お先にです。
ご苦労さまです。
(島倉)今日どこの店行きます?
(本木)アダモだよアダモ!決まってるじゃないか。
寿美子さん。
寿美子さんの悩みにきちんと応えられなくてごめんなさい。
ご家庭の事もあるでしょうけどこれから職場環境は整えていきますから退職の件考え直して頂けないかしら?これからのうちの雑誌には寿美子さんのような方がどうしても必要なの。
ありがとうございます。
いろいろと考えて下さり。
主人ともう一度話し合ってみます。
前向きに。
本当?はい。
フフフ…。
ありがとう寿美子さん。
あっでも答えは焦らなくていいからね。
いくらでも待ちますから。
ありがとうございます。
(ドアが開く音)
(花山)この資料用意しといてくれ。
(たまき)はい分かりました。
あっ常子さん。
はいはい。
先ほど働く女性の参考になる企画っておっしゃってましたよね。
うん。
まずは実際に会社勤めして第一線で働いている女性を取材するのはどうでしょうか?例えば大日ホテルの女性コックさんとかそういう方のやりがいとか悩みとかを取り上げてみたいのですが…。
面白そうじゃない。
やってみましょう。
本当ですか?ありがとうございます!あの…寿美子さん手伝って頂けないでしょうか?私?はい。
だって寿美子さんは働くお母さんじゃないですか。
その視点でインタビューしてみたら思わぬ話が聞けるんじゃないかなと思うんです。
お願いできませんか?ええ。
うん。
ありがとうございます!私早速明日から取材交渉に行ってまいります。
(寿美子)うん。
(たまき)よろしくお願いします。
「あなたの暮し」はそれぞれの暮らしを尊重する。
いい提案じゃないか。
花山さんにそうおっしゃって頂けると…。
私も私なりに答えを出さねばならんな。
お先に失礼するよ。
さようなら。
花山もまた「あなたの暮し」のこれからに必要なものを見いだそうとしていたのです
ただいま。
(みのり)じいじお帰りなさい!
(茜)お帰りなさい。
(三枝子)お帰りなさいませ。
(花山)ただいまみのり。
(三枝子)すぐお夕飯にしますね。
ああ。
みのりおじいちゃんに会えてよかったね。
うん。
じいじは?じいじもだよ。
アハハ。
茜。
いくら近いからといってこう頻繁に帰ってきたんじゃ明彦君が気の毒じゃないか?
(茜)このところ明彦さん残業ばかりなのよ。
みのりと2人で夕飯食べるのも何だか味気ないし。
こっちに来て大勢で食べた方がおいしいもの。
お父さんもみのりに会えてうれしいでしょ?それはそうだがねえ…。
(三枝子)いいじゃないですか。
こうして一家団らんできるなんて幸せな事ですよ。
お体を壊すまではお帰りが遅くてこんなふうにそろって夕食をとるなんてめったになかったんですもの。
(花山)うん…。
何だかお父さんがお体壊してよかったみたいな言い方ね。
そんな事は言ってないでしょ。
もう…。
ねえじいじ。
クレヨン取ってくれる?ああ。
じいじのお顔描いてあげるね。
ああありがとう。
は〜い。
(鞠子)とと姉。
これお願い。
ああありがとう。
初物ね。
ええ。
よっちゃんから聞いたわ。
ん?社員さんのために勤務体制見直そうとしてるって。
うん…まだまだ手始めという感じだけどね。
社内整備をしたところで全ての問題が解決するとは思わないし働く女性やお母さんたちを取り巻く問題はもっとずっと根が深いと思うから。
でもとりあえずはできる事から始めないと何も変わらないと思うから。
フフフ。
ん?とと姉は社員にとってもやっぱり「とと姉ちゃん」なのね。
そういう性分なだけよ。
とともきっと驚いてるわよ。
「幼かった常子がこんなに立派になって」って。
そうかなあ…。
(2人)ただいま戻りました。
(一同)お帰りなさい。
はいよっちゃん。
(美子)ありがとう。
(たまき寿美子)ただいま戻りました。
寿美子さん。
取材はどうだった?
(寿美子)とても興味深いお話が伺えました。
たまきさん聞き上手で私なんかいらないくらい。
とんでもないです。
寿美子さんが水を向けて下さったからあそこまでお話し頂けたんですよ。
いいコンビの誕生ね。
ねえ。
(たまき)花山さんに今後の取材方針の相談したいんですけどもお部屋ですか?ああそれがね…。
花山さんまだいらしてないの。
(2人)えっ?もう2時になるのに…。
いつものようにねぶらっと展覧会でものぞいてらっしゃるんだと思うけどこのところ体調思わしくないから…。
連絡がないのも心配ねえ。
(木立)あの…常子さん。
はい。
花山さんからお電話です。
はい。
ありがとう。
常子です。
今日はいらっしゃらないんですか?心配していたところだったんですよ。
・
(花山)今取材で広島に来てる。
広島?何の取材ですか?それはまとまってから伝えるよ。
ですが今のお体では地方での取材はむちゃです。
心配ない。
4日後に帰る。
では。
あっちょっと…。
花山さん広島にいらっしゃるんですか?何かの取材らしいのだけれど…。
何かしら…。
2016/09/26(月) 12:45〜13:00
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 とと姉ちゃん(151)「花山、常子に礼を言う」[解][字][デ][再]
『あなたの暮し』では誌面も職場環境も含め、女性が働きやすい場所にすると、常子(高畑充希)は宣言する。花山(唐沢寿明)もまた自分なりの課題を求め、一人広島へ向かう
詳細情報
番組内容
主婦のあり方も多様化している今、『あなたの暮し』では誌面においても、職場の環境も含めて、女性が働きやすい場所に変えていく。常子(高畑充希)は、社員の前で宣言する。今でも十分と答える社員たちだが、必要であれば自宅での作業を認めるとし、皆は驚きを隠せない。しかし、花山(唐沢寿明)は常子の真意を理解し、満足気な様子。花山もまた、これからの『あなたの暮し』に必要なものを見つけるため、一人、広島へ向かう…。
出演者
【出演】高畑充希,相楽樹,杉咲花,伊藤淳史,奥貫薫,唐沢寿明,吉本実憂,【語り】檀ふみ
原作・脚本
【作】西田征史
音楽
【音楽】遠藤浩二
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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