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【首都スポ】

関東大学サッカー 明大10人緊急ポジション 耐えて完封8連勝

2016年9月26日 紙面から

明大−早大 前半40分、明大の丹羽詩温が先制ゴールを決める=味の素フィールド西が丘で(武藤健一撮影)

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◇第15節最終日 明大1−0早大

 第90回関東大学サッカーリーグ(東京中日スポーツ後援)は25日、各地で第15節の1部3試合と2部2試合を行い、1部首位の明大は早大と対戦し、1−0で辛くも勝利を収めた。前半40分にFW丹羽詩温(4年・大阪桐蔭)が均衡を破る決勝ゴール。明大の連勝は8に伸びた。2位の法大も2−1で桐蔭横浜大に快勝。駒大は1−0で流通経大に勝ち、前節までの10位から7位に浮上した。第16節は10月1日と2日に行われる。

 それでも明大は強かった。前半21分に退場者を出して苦しい状況に陥ったが、“ボランチ”丹羽が同40分に価値ある決勝ゴールをねじ込んだ。リーグ戦では4試合ぶりとなる得点を挙げた背番号「15」は、ゴールが決まったことを見届けると、ラストパスを供給したMF土居柊太(3年・浜松開誠館)と抱き合った。

 丹羽の本来のポジションはFWだが、退場者を出した後、ボランチの位置に下がっていた。「チャンスがあったら、(ゴール前に)上がって、ミドルシュートを一発打ってやろう」と狙いを定めた。好機で見事に仕留めた丹羽は試合後、「落ち着いて打てました。得点にうまくつながって良かったです」と喜んだ。

 そして、この貴重なゴールは丹羽にとって二重三重の意味をもつ一撃だった。前半戦の11試合で8得点を記録。ランキングのトップに立ち、その座を今も守る。しかし、後半戦に突入してからの第12節から第14節までは不発に終わった。3戦連続ノーゴールは前半戦では一度もなく、悔しさをひそかに募らせていた。

 「だから、早く点を取りたくて、早く早稲田戦を迎えたかったんです」

 4戦ぶりの一発という事実に加え、チームが苦境に立たされた中で得点したのはリーグ戦では初めてだったことにもうれしさを募らせた。「苦しいときに点を取れるようにならないといけないとコーチから言われていました。その意味では、今日の得点はチームを勝利に導くものだったので、気持ちが良かったです。やってやったという思いです」と、胸を張った。

 前半戦ではチームの勝利を最優先に考え、得点王に関しては無頓着だったが、後半戦に入って欲が出てきたという。「首位に立っているチームから得点王が出るのが必然だと思うので、そういう責任を感じながらやっていきます」と、チームの優勝はもちろんのこと、個人タイトルも確実に視野に入れた。 (関孝伸)

    ◇

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