蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【大相撲】豪栄道、かど番初の全勝締め いざ九州場所で綱とりへ2016年9月26日 紙面から
◇秋場所<千秋楽>(25日・両国国技館) 14日目に初優勝を決めた豪栄道(30)=境川=が、琴奨菊との大関対決を寄り切りで制しかど番で15戦全勝優勝を果たした。日本人力士では1996年秋場所の横綱貴乃花以来、20年ぶりの全勝制覇で、11月の九州場所では横綱昇進に挑む。琴奨菊は6敗目。 横綱同士の一番は、日馬富士が鶴竜を寄り切って12勝目を挙げた。大関稀勢の里は大関照ノ富士を寄り切って、鶴竜とともに10勝5敗。照ノ富士は4勝11敗に終わった。 13勝2敗の平幕遠藤が初の技能賞を獲得。2横綱3大関を破った隠岐の海が初の殊勲賞で、新関脇で10勝の高安が3度目の敢闘賞。十両は大輝が12勝3敗で制した。九州場所は11月13日に福岡国際センターで始まる。 母・真弓さん(60)も見守る国技館で大歓声を受けながら、豪栄道は天皇賜杯を抱いた。「重かった」。周囲の支えと自分の努力が詰まった賜杯は、想像以上にずっしりしていた。 全勝をかけた一番。琴奨菊の出足に俵を背にしたが、目に見えない何かに押されるように、そこで踏みとどまる。相手の小手投げを残すと、サッともろ差しになって寄り切り。史上初となるかど番全勝優勝で締めくくった。 「気持ち的に切れかけてたっすけど、持ち直していい相撲が取れた。朝の時点で正直、気持ちが切れてたんで」 優勝を決めた14日目の夜は、「メールの返信したり電話したり。電話番号知らん人からも入ったけど。(メールは)200件以上あったかな」といい、そのすべてに返信し、寝たのは午前零時30分ごろだった。 日本人力士としては平成8年秋場所の貴乃花以来、20年ぶりとなる全勝優勝。来場所は堂々と綱とりに挑む。 二所ノ関審判部長(元大関若嶋津)は「力がついてきてますね。(14勝1敗と全勝では)私もやったけど違いますね」と豪栄道の地力を認めている。 琴欧洲が平成20年夏場所に14勝1敗でかど番優勝を飾ったときは、横綱昇進の条件として翌場所14勝以上という高いハードルが設けられた。 だが、豪栄道に対してそれはない。高いレベルでの優勝が求められるかと聞かれた二所ノ関審判部長は「ない。優勝ですね」と説明した。 優勝して景色が違って見えるか? という質問に「景色は一緒です。それほど感性豊かじゃないよ」と笑ったが、目指すは三代目若乃花以来、18年ぶりとなる日本出身横綱。そうなれば、きっと違った景色が見えるはずだ。 (岸本隆) PR情報
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