HOME > レビュー > 東芝の4Kレグザ「40M500X」は、HDR映像をパワフルに再現。黒の締まった映像はなかなかの出来
2016年9月26日/鳥居一豊・HiVi編集部
[HiVi 9月号レビュー]東芝 4K液晶テレビ 40M500X
40M500XはVAパネルを採用した4Kレグザのスタンダードモデル。映像回路は「4KレグザエンジンHDR」で、LEDバックライトはエッジ型となる。
映像的には上位モデルのZシリーズとは差があるものの、内蔵するスピーカーはユニットを正面向きに配置して明瞭な音を再現できる「クリアダイレクトスピーカー」とし、音の実力を高めていることが特徴だ。
また、40型のみブラックに加えてホワイトのカラリングも用意しているので、リビングのインテリアに合わせたい人にもおすすめだ。
USBハードディスクを使った録画機能は視聴+ダブル録画が可能。これに加えて同社の全録レコーダーの番組をテレビ側から表示/検索できる「タイムシフトリンク」に対応。
ネットワーク機能では、クラウドサービス「TimeOn」で、好みに合った番組や映像コンテンツをまとめて検索できる「みるコレ」も使えるなど、機能は充実している。
まずは地デジやBS放送を見たが、コントラスト感の高いくっきりとした絵づくりだ。ノイズも少なく見やすい。
ディテイルはあまり欲張っていないのだが、40型サイズのせいもあって不足は感じない。しかし、VAパネルなので視野角はやや狭く、斜め方向から見るとコントラストの低下や色ヌケが目立ちやすい。
BDは『白鯨との闘い』を見たが、見通しの悪い夜の場面や海中の鯨たちの様子をくっきりと再現する。再暗部はやや黒が沈み気味だが暗部の階調もしっかりと表現できている。暗室で視聴しても黒浮きをほとんど感じさせない黒の締まった映像はなかなかの出来だ。
音質もダイアロークが明瞭だし、マストの折れる音や木製の船体が軋むような音もなかなか迫力がある。最低域は物足りない印象だが、テレビ内蔵スピーカーとしては充分な迫力である。
UHDブルーレイ『エクソダス:神と王』では、HDRの映像をパワフルに再現した。黄金に輝く鎧や日差しの眩しさを豊かに描いており、見応え充分。細かく見ていくと微細な情報や質感が不足していることにも気づくが、コントラスト感を主軸とした手堅いまとめ方で大きな不満を感じない。
このバランスのよい絵と音の仕上がりはとても魅力的と言える。
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4K LCD DISPLAY
TOSHIBA 40M500X
オープン価格(想定市場価格17万円前後)
●画面サイズ:40型
●パネル解像度:水平3840×垂直2160
●内蔵チューナー:地上デジタル×3、BS/110度CSデジタル×3
●バックライト:LEDエッジ型
●接続端子:HDMI入力4系統、デジタル音声出力1系統(光) 他
●寸法/質量:W903×H576×D178mm/13kg
●問合せ先:東芝テレビ ご相談センター0120-97-9674
【問合せ先】
東芝テレビ ご相談センター
電話番号:0120-97-9674
>>東芝のホームページ
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