【ロッテ】サブロ~~~!最終打席で有終右中間二塁打「あそこへの打球が一番きれい」
◆ロッテ0―2オリックス(25日・QVCマリン)
ロッテ・サブローが25日、オリックス戦で引退試合を行った。「4番・DH」でスタメン出場し、プロ最終打席となった9回1死から右中間へ二塁打を放って有終の美を飾った。最終回には定位置だった右翼の守備にも就き、右翼席の「サブローコール」に涙。22年間の現役生活に別れを告げた。11年は巨人に在籍したバットマンのラストゲームに阿部、坂本、長野ら6人のG戦士も駆けつけ、最後の雄姿を見守った。
「つなぎの4番」と呼ばれた男が、最後の最後でファンを泣かせ、自らも泣いた。サブローの現役ラストとなる5943打席目だ。3打席連続三振して迎えた9回1死、守護神・平野の149キロをはじき返した。通算1363本目の安打は右中間への二塁打。歓喜に沸くスタンドを仰ぎ見て、二塁ベース上で涙をこぼした。「当たると思わなかったけど、やっぱり(自分の持ち味は)右方向。あそこへの打球が一番きれいかな」。22年間の集大成は、自分らしいヒットだった。
右翼席から鳴り響くサブローコール。ロッテを愛し、愛されてきた男の頬を伝う涙は止まらない。9回表、伊東監督の計らいで左翼と右翼を守った。かつて定位置だったライトに向かうと「あそこが居場所だったのでね…。最後にウルっと来ました」。超満員札止め、3万人超のファンに送られた万感の2時間33分。セレモニーではナインから胴上げされ、10度宙を舞った。05、10年と2度の日本一を成し遂げた盟友・福浦には肩を抱かれ、また泣いた。
背番号3は、クールな表情とは裏腹の熱い男だ。人望は球団の垣根も越える。11年に3か月余りしか在籍しなかった巨人の選手たちが、QVCで声援を送ったのもそう。13年オフに涌井が西武からFA移籍するときも「俺がいるから、何があっても大丈夫だ」と背中を押した。「僕は気持ちでやるタイプ。それは誰にも負けない」。投手や野手にかかわらず、その信念に支えられた選手は数知れない。
最後のスピーチでは、ファンの前で宣言した。「僕にはもう一つの夢があります。それはマリーンズを日本一の球団にすること。その夢に向かっていきたい」。戦闘服を脱いでもロッテ愛は変わらない。長雨の終わりを告げるような晴れた空が、まだ終わらないサブローの未来を照らしているようだった。(広瀬 雄一郎)