豊洲”地下空間設置を” 都が設計委託で記載
k10010707211_201609261709_201609261710.mp4
豊洲市場の土壌汚染対策をめぐる問題で、東京都が平成22年に建物の基本設計を設計会社に委託するにあたって、地下に空間を設けることを盛り込むよう求める書類を作成していたことが都の調査でわかりました。その翌年、建物の地下には盛り土をしないことを前提にした基本設計が完成していて、都が詳しい経緯を調べています。
豊洲市場の土壌汚染対策をめぐる問題では、東京都が専門家から敷地全体に盛り土を行うよう提言を受けたにもかかわらず、独断で建物の地下には盛り土をせずに空洞を設けたことが明らかになっています。
その後の都の内部調査で、専門家から提言のあった2年後の平成22年11月に都が建物の基本設計を始めるための「起工書」と呼ばれる書類を作成した際、「特記事項」として設計会社に委託するにあたって建物の地下に空間を設けることを設計に盛り込むよう求めていたことがわかりました。
そして、翌年の2月には、建物の地下には盛り土をしない計画を示した設計会社の案が採用され、3月に本格的な設計が始まりました。
これまでの内部調査で、専門家の提言に反する工事をいつ、誰が判断したのかについては依然としてわかっていないものの、都はこの時期に内部でどのような議論が行われ、盛り土をしない工事の設計が決定されたのか、詳しい経緯を調べています。
その後の都の内部調査で、専門家から提言のあった2年後の平成22年11月に都が建物の基本設計を始めるための「起工書」と呼ばれる書類を作成した際、「特記事項」として設計会社に委託するにあたって建物の地下に空間を設けることを設計に盛り込むよう求めていたことがわかりました。
そして、翌年の2月には、建物の地下には盛り土をしない計画を示した設計会社の案が採用され、3月に本格的な設計が始まりました。
これまでの内部調査で、専門家の提言に反する工事をいつ、誰が判断したのかについては依然としてわかっていないものの、都はこの時期に内部でどのような議論が行われ、盛り土をしない工事の設計が決定されたのか、詳しい経緯を調べています。
設計の前段階で事実上の指示
専門家の提言に反する工事がどのように決められたのかについて、調査の焦点となっているのが平成23年に行われた建設工事の基本設計をめぐる作成の経緯です。
3月の時点で東京都と大手設計会社との間で結ばれた契約では、建物を盛り土の上に建設するかどうかなど土木工事に関する記述はなかったということです。
しかし、3か月後に完成した基本設計では建物の地下では盛り土を行わず、空洞を設けることを前提とした内容になっていたということです。
この3か月間にどのようなやり取りを経て設計が完成したのか、調査が進められていますが、すでに、この前年には都が設計会社を選ぶにあたって、建物の地下には盛り土をせず空間を設けるよう事実上の指示をしていたことになります。
3月の時点で東京都と大手設計会社との間で結ばれた契約では、建物を盛り土の上に建設するかどうかなど土木工事に関する記述はなかったということです。
しかし、3か月後に完成した基本設計では建物の地下では盛り土を行わず、空洞を設けることを前提とした内容になっていたということです。
この3か月間にどのようなやり取りを経て設計が完成したのか、調査が進められていますが、すでに、この前年には都が設計会社を選ぶにあたって、建物の地下には盛り土をせず空間を設けるよう事実上の指示をしていたことになります。