病死と診断の患者2人も死亡男性と同室 死因を捜査

病死と診断の患者2人も死亡男性と同室 死因を捜査
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横浜市の病院で点滴に異物が混入され入院中の男性が死亡した事件で、同じ時期に病死と診断された80代の患者2人は、死亡した男性と同じ病室に入院していたということで、警察は2人の死因を改めて調べています。
今月20日、横浜市神奈川区にある大口病院で、点滴に異物が混入され、寝たきりの状態で入院していた八巻信雄さん(88)が死亡し、点滴や遺体から洗剤や医薬品などに含まれる界面活性剤が検出されたことから、警察は殺人の疑いで捜査しています。

この病院では今月18日以降、80代と90代の男女3人の入院患者が死亡し、病死と診断されていますが、警察によりますと、このうち、18日に亡くなった80代の男性2人は、八巻さんと同じ病室に入院していたということです。

また、使用していた点滴も、保管の際に鍵などがかかっていない4階のナースステーションで一緒に保管されていたものだったということです。

この病院では今月18日から20日にかけての3日間に、八巻さんのほか80代と90代の男女3人が死亡していて、警察が改めて遺体の状況や死因を詳しく調べています。

来月1日まで外来患者の診療休止

今回の事件を受けて大口病院では、来月1日まで外来患者の診療を休止することを決めました。
大口病院では整形外科や内科、それに小児科などの診療を行っていますが、事件が明らかになった翌日の24日、外来患者の診療を急きょ取りやめ、25日も休診していました。
さらに、病院は外来の診療を来月1日まで休止することを決め、26日午前10時ごろ、病院の関係者が休診を知らせる紙を入り口に貼り出しました。
病院には午前中、診療を希望するお年寄りや親子連れが訪れましたが、休診の貼り紙を見て引き返していました。

毎週、この病院の整形外科に通っているという70代の女性は、「診察を受け付けているのか心配で様子を見に来ました。今は大丈夫ですが、足が痛くなった時に診てもらえないと困ります」と話していました。
また、薬を受け取りに来たという女性は、「私にとっては、良い病院なので、早く犯人が捕まって欲しいです」と話していました。