毎日の習慣として行う歯磨きですが、「私は正しい歯磨きが出来ている」と自信を持って言える人はどれくらいいるでしょうか?
小学生の頃に歯科医が学校に来てくれて、今自分の歯にどれくらい歯垢が付いているのかを確認したり、正しい歯磨きのやり方などを教えてくれたりした経験がある人も多いかと思いますが、もう既に当時の頃の記憶なんて曖昧ですよね。
今回は、歯磨きに費やす時間はどれくらいが良いのか?そして、一日の中のどのタイミングで何回磨くのが良いのか?について解説していきましょう。
歯磨きに費やす時間は長ければ良いの?
歯磨きの時間は長ければ長いほど良いのか?と言われると、実はそうではありません。
過剰に力を入れ過ぎたブラッシングを長く続ける事で、歯の表面を削り取ってしまい、「知覚過敏の原因」となる事もあります。
また、歯茎にもダメージを与えてしまい、歯茎が下がってしまう(歯肉退縮と言う)可能性もあります。
歯磨きは1回5分を目安に!まずは一度やってみて!
歯磨きの時間については歯科医それぞれ見解があるようですが、当サイトでは1回5分を目安と統一させて頂いています。
「今まで歯磨きは30秒程度で終わらせてきた」という人も結構多いと思うのですが、そういう人は、1度で良いから5分間の歯磨きを体験してみてください。
30秒程度の歯磨きでは歯垢が全然落としきれないので、舌で歯をなぞってみると多少のザラザラやヌメりを感じる事が出来ると思います。
その感覚を覚えておいて、1回5分の歯磨きを行った後に、もう一度舌を歯でなぞってみてください。
思ってた以上に歯がキュッキュッとしているはずです。
例えるなら、お皿を洗剤につけて水で流し終わると、キュッキュッと音がなると思うのですが、あの感覚に近い事が歯でも起こります。
実際に、以前友人達の旅行の際に、「みんな歯磨きを1度5分間やってみよう?」と声掛けして、全員にやって貰ったところ、みんな自分の歯のキュッキュッ具合に感動していました。
本当は歯磨き後に「フロス(糸ようじ)」で掃除をしたい
実の所、歯磨きは何分費やそうが、100%歯垢を取りきる事は出来ません。
例え、歯の構造や正しい歯磨きの方法を知っている歯科医だとしても、100%歯垢を取るのは無理だという事は分かっています。
ではどうしたら良いのかと言うと、歯磨き後に「フロス(糸ようじ)」で掃除をするのです。
どんなに歯磨きで頑張っても、歯間に付着した歯垢は落としきれませんので、フロスで歯間も綺麗にしてあげる必要があるのです。
フロスも1回5分程度は行いたいので、歯磨きの時間と合わせると1回10分程度はかかってしまいます。
「そんなに歯に時間を費やさなければいけないのかよ・・・」と思うかもしれませんが、テレビを見ながら、お風呂に入りながらなど、ながら時間にでも出来る事ばかりですので、面倒くさがらずにやってみてください。
1日の歯磨きをするタイミングと回数は「1日3回食後に」
1日の歯磨きするタイミングと回数ですが、「1日3回食後に」行いましょう。
「1日1回夜寝る前にする」という人が非常に多いのですが、朝から昼にかけても歯垢(プラーク)は活動していますので、虫歯を着々と作っていきます。
また、朝、昼の歯磨きは「口臭予防」の大きな助けとなりますので、会社や学校に行く人はマナーとしてやっておきたい所です。
夜寝る前の歯磨きは絶対に忘れちゃダメ!
3回の歯ブラシの内、最も大事なのが「夜寝る前の歯磨き」です。
これはどんな事があっても、絶対に忘れてはいけません。
口の中には常に唾液がいますが、唾液には最近の増殖を抑え、歯を守ってくれる作用があります。
しかし、寝ている間は「唾液の出る量が起きている時よりも減ってしまう」ので、細菌がやりたい放題なのです。
その為、寝る前は必ず歯磨きとフロスを丁寧にやって、歯垢を綺麗に落とし、細菌自体を限りなく少なくしておく必要があるのです。
歯は一生物だから大事にして欲しい
大人の歯に入れ替われば、もう一生その歯を大事にしなければならないのに、歯を軽く見てる人が非常に多く、数十年後に後悔する人も多いんです。
しっかりと歯のケアを毎日怠らなければ、60歳、70歳になっても自分の歯が残っているという可能性もあります。
実際、自分自身が60歳を越えてきて、歯が抜けていき、入れ歯を作る事になるとやっぱり心の中では悲しさが溢れるそうです。
出来る限り自分自身の歯を長く使えるように、20代、30代の内からしっかりと毎日のケアを続けましょう。