一回、高山の痛烈な打球は小笠原(左)の右足を直撃した【拡大】
今年最後の東京遠征だった10、11日のヤクルト戦(神宮)と同じ日に、母校・明大も秋のリーグ戦が始まった。時間に都合をつけ「ちょっとだけ」後輩たちと久々の再会。母校の勝利をよろこびつつ、心をほぐした。
母校にはエース・柳投手をはじめ、ドラフト候補に名前があがる選手がいる。「プロに入れますかね?」と気にかける。記録で孤高の領域に足を踏み入れようとしているが、普段は心優しい先輩。後輩たちに刺激をもらいながら日々を戦っている。
今季最後のビジターゲームを終え、残すは甲子園での3試合。いやが上にも高まる期待を、真正面から見据えた。
「1年間ずっと、1軍にいさせていただいて、最後、甲子園で3試合。少しでも多く、ファンの方によろこんでもらえるプレーができたらいいなと思います」
Wリーチをかけて本拠地に戻る。舞台は整った。虎ファンの前で歴史的な快音を響かせる。 (高瀬悟嗣)