１３４安打で新人球団記録に王手をかけた高山。さあ甲子園で達成だ（撮影・岩川晋也）【拡大】

　（セ・リーグ、中日１－４阪神、２５回戦、阪神１４勝１１敗、２５日、ナゴヤＤ）たたきつけた打球が、中日・小笠原の右すねを直撃した。白球が三塁方向に転がる間に、全力で一塁を駆け抜けた。虎史上最高のルーキーへ、高山が“王手”をかけた。

　「１本１本です。昨日選べなかった四球も、きょうはチャンスでとれましたし。その後（福留）孝介さんが打ってくれて。ひとつ、昨日よりよかったところだと思います」

　一回二死、低めの１４７キロ直球に反応した。お手本のようなセンター返しは、相手先発の足に当たってグラウンドを転々。マウンドでうずくまった左腕を横目にＨランプを灯し、Ｗリーチとした。

　これで今季１３４安打とした。１９９８年に坪井智哉がマークした虎の新人最多１３５安打に、あと１本で並ぶ。また、猛打賞はここまで１３度記録。５８年に長嶋茂雄（巨人）が残したプロ野球記録の１４度に、あと１度。ともに、到達目前だ。

　第３、第４打席は四球を選び好機を演出。七回は直後の二死一、二塁で、福留が中前にダメ押し打。前日２４日は４打タコで足踏みも、１安打２四球でチームの勝利に貢献し、笑みを浮かべた。

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