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 縁が遠く思える農業とIT(情報技術)。ただ、その相乗効果は温暖化や人口爆発が予想される私たちの未来を救うかもしれない。

 「コーンベルト」と呼ばれる米国の穀倉地帯。イリノイ州スプリングフィールド近郊で、デイビッド・ムースさん(58)はトウモロコシと大豆の生産に半世紀近く関わってきた。150年以上続く農家の4代目に変化があったのは3年前。タブレット端末に入れたアプリ「フィールド・ビュー」で畑の管理を始めた。

 ムースさんの農地は1400エーカー(5・6平方キロメートル)と広いが、管理は楽になった。人工衛星が撮った農地の画像をネットワークでつないだコンピューターが分析。端末で結果を見られる。作物の育ちが悪い場所が赤くなるので、地上からはわかりにくかった「異常」がすぐわかる。

 一帯に降った雨などの量をもと…

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