09月26日 09時35分
三重県紀北町では、特産のアオサノリの生産に向け、養殖用の網を海の中に張る作業が行われています。
三重県はアオサノリの生産量が全国一で、紀北町の矢口湾でも波が穏やかで海水中のミネラルが豊富な特性を生かし、盛んに養殖されています。
養殖に向けた準備がことしも今月から始まり、養殖業者は湾内の浅瀬に立てた支柱に、長さ約20メートル、幅約1メートルの養殖用の網を張る作業を進めています。
アオサノリの胞子は、海水の温度が下がるこれからの時期に海面まで上がってきて、潮の満ち干によって浅瀬に張られた網にはりつくということです。
収穫の際、一部がちぎれてアオサノリに混ざっても目立つように、網には赤やオレンジの色が付けられていて、湾内の海面に色鮮やかな網がカーペットのように広がる様子は、この時期の風物詩となっています。
養殖業者の西村友一さんは「9月にしか見られない景色なので、見に来てもらえれたらうれしいです」と話していました。
浅瀬でアオサノリの胞子を付けた網は10月以降、沖合に移して養殖が行われ、年末から来年の春にかけて収穫されるということです。
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