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配管のちり分析へ 事故進展の解明目指し

福島第1原発2号機の配管内で見つかった試料(大きさ約5ミリ)。配管の詰まりを削る際に使ったドリルの先端に付着していた=東京電力提供

 東京電力は、福島第1原発事故の進展を科学的に調べるため、炉心溶融した1〜3号機の原子炉周辺などで採取し保管している、ちりや汚染水などの試料について精密分析することを決めた。

 これらは放射線量が高く手つかずだったが、溶けた核燃料は事故発生から5年半以上経過しても見つからず、物理的な分析が進んでいないため、「ミクロの遺留物」を基に事故進展の解明につながる手がかりを探すことにした。

 試料は、1号機の冷却系配管の周辺にあった白い粉末▽2号機原子炉内につながる配管に詰まっていた物質▽2、3号機原子炉建屋内で採取した汚染水−−など7種類。

 中でも注目されるのは、配管内で見つかった物質(大きさ約5ミリ、放射線量毎時30〜200ミリシーベルト)。東電の簡易分析では、核燃料の被覆管に使われる金属の一種のジルコニウムを含んでおり、核燃料の「燃えかす」の可能性があるという。東電は国際廃炉研究開発機構と共同で、茨城県にある日本原子力研究開発機構の装置などを使って試料を分析する方針。どのような輸送方法が適切かについて近く原子力規制委員会と協議する。【酒造唯】

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