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やるべきことを後回しにする癖を克服する驚きの方法

『最後までやりきる力』

flier
2016年9月26日
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要約者レビュー

『最後までやりきる力』
スティーヴ・レヴィンソン, クリス・クーパー著 門脇 弘典訳
クロスメディア・パブリッシング
189ページ 1380円(税別)

 やるべきことがあるはずなのに、ずるずると後回しにしてしまい、目前の「やりやすいこと」「楽しい仕事」ばかりやってしまう……このような経験をしたことはないだろうか。しかも、自分が後回しにしている億劫な仕事を、ほかの同僚はスイスイとこなしていたりする。それを見て、「自分には能力がない」と自己嫌悪に陥ることもあるかもしれない。

 しかし著者は、「それはあなたのせいではない」と断言する。やろうと決心することと、その通りに行動できることはまったく別の話であり、苦手なことは人によって違うのであるというのだ。もちろん、だからといってさじを投げてしまっては、目標は一生達成できない。そこで、本書『最後までやりきる力』の出番である。

 自分にとって長続きしない要因がどこにありそうかを分析し、どうやってテコを入れていくか――本書には、多くの人が陥りがちな罠にどう立ち向かうべきか、実用的な知識がいくつも盛り込まれている。ぜひ本書の中から、今の自分に必要なやりかたを発見してみていただきたい。どんな目標をもっていたとしても、ゴールにぐっと近づけるに違いない。

 目標を決めようとするとき、崇高な夢を人は思い描きがちだ。しかし、それをやり遂げる手段は必ずしも真面目なものである必要はないというのが著者の主張である。自分の夢や目標を叶えることが一番の目的だということを忘れないように、今ある課題と向き合っていきたいところだ。 (竹内 彩子)

著者情報

スティーヴ・レヴィンソン(Steve Levinson)
 臨床心理士。アメリカミネソタ州で35年にわたってメンタルヘルス・プログラムを指導する。全米ベストセラーの著書Following Through: A Revolutionary New Model for Whatever You Startによって、「フォロー・スルー(やりとげる)理論」の専門家として知られるようになった。「フォロー・スルー」関連機器の開発・販売会社も経営する。

クリス・クーパー(Chris Cooper)
 イギリス出身・在住のビジネスコンサルタント、メンター、コーチ。能力開発・目標達成に関するエグゼクティブ向けの助言を専門とする。インターネット・ラジオ番組(ボイス・オブ・アメリカ「Be More, Achieve More」)のホスト役を務め、講演活動もおこなっている。

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