仮設商店街で“最後のさんま祭り” 岩手 大船渡

仮設商店街で“最後のさんま祭り” 岩手 大船渡
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東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県大船渡市に設けられ、来年、撤去が決まっている仮設の商店街で25日、最後のさんま祭りが開かれました。
大船渡市の中心部にある仮設商店街「おおふなと夢商店街」は、地域への感謝を込めて、震災のあと毎年、この時期に無料でサンマをふるまう、さんま祭りを開いています。商店街は中心市街地の復興工事に伴い、来年、撤去されることが決まっていて、ことしが最後のさんま祭りです。

会場には、全国有数のサンマの水揚げを誇る大船渡港に24日に揚がった2000匹が用意され、炭火で焼かれて訪れた人たちに出されました。
会場には旬のサンマを味わおうと大勢の人が訪れ、焼きたてのサンマをおいしそうに食べていました。
60代の女性は「仮設商店街にはたくさんのイベントを開いてもらって楽しかったです。皆さんにお疲れさまと伝えたい」と話していました。
祭りの実行委員長の及川廣章さんは「多くの人に来てもらえるよう、さまざまな催しを開いてきました。地域の皆さんに支えられてよかったです」と話していました。