フェティッシュの火曜日
2016年9月13日
かわいいペットと共に過ごすためのご提案です。
いま、我が家には猫2匹がいる。仕事に飽きたら撫でまくり、メシを食わせろと暴れられ、絨毯に絡んだ抜け毛の掃除をし…と毎日おおむね幸せである。が、一つ問題がある。
犬とちがって猫とは「一緒におさんぽ」ができないのだ。基本、だいたい寝てるし。 かわいいのに。いつも一緒にいたいのに。ユビキタスじゃないのだ、猫は。 そこで発想の転換をした。いつでも連れて歩けるペットを飼おう。ユビキタスかつウェアラブルな、かわいいやつらを。 > 個人サイト イロブン Twitter:tech_k どんなペットがユビキタスたりえるかまず、中〜大動物はだめだ。犬だって基本的に電車バス移動はNGだし、猫なんか尚のこと駄目だ。
だいたい仕事場の机の下で寝てるか、もう一匹の猫を追いかけ回すだけの猫。まったくユビキタスじゃない。
かといって、ハムスターとか小動物はどこに逃げ出すか分かったもんじゃないし、爬虫類なんかは外に連れ出すと怖がる人もいるから、よろしくない。
公共交通機関・飲食店OKで、逃げ出さなくて、周りから怖がられない。そんなペット、いるのか。 いました。これ。
熟考の結果、これならいいんじゃないかという結論に至ったのが『シーモンキー』だ。
シーモンキー、育ててみようシーモンキーと言えば、30代以上の世代ならだいたい学研の『科学』ふろくなんかでお馴染みの、ホウネンエビモドキ科に属する小型の甲殻類である。
一般的には塩水湖で生息しており、乾期になるとメスは「耐久卵」と呼ばれる乾燥した状態で休眠する卵を産む。 別途、人工海水の素も購入。汲み置き不要ですぐ水道水に使えるタイプ。便利。
で、シーモンキー飼育キットには、この耐久卵と海水の素、そしてエサ(クロレラ)が付属している。
今回はAmazonで購入したのだが、レビューを見ていると「海水のクオリティが生存率に大きく影響する」という書き込みがあったので、ちょっといい海水の素も一緒に買っておいた。 遙か昔に育てたはずなんだけど、全然憶えてない。新鮮な楽しみだ。
さっそく、いい海水に数十粒ぐらいの粉末のような卵を投入。
水分を吸った卵は休眠状態からもどって、24時間後にはもう孵化。元気だな、シーモンキー。 ちなみに耐久卵の休眠は、最強生物でおなじみクマムシが水不足に耐えるのと同じ仕組みらしい。へぇ。 この耐性のおかげで環境が激変しても絶滅せず、なんと1億年前から生き延び続けている“生きた化石”なのだ。 生後4日ぐらいのシーモンキー。細かいのが水槽でみちみち動いてる。かわいい。
孵化直後は小さすぎて「粒か!」みたいだったシーモンキーたち。
カメラで撮影するのも無理なぐらいだったのが、数日後には1oほどのサイズになって、なんとか撮影もできるようになった。 生後10日のシーモンキー。かわいい。おまえはシーモンキーの「シモ一郎」と名付けよう。
そこからさらに一週間ほどすると、水槽に顔を近付けると肉眼でもなんとか独特のフォルムが視認できるぐらいのサイズ(2〜3o)になった。
エサのスピルリナ(藻)をやると、嬉しそうに20本ぐらいの足をワシャシャシャと動かしているのが見えるのだ。こうなるともう、とてもかわいい。 よし、そろそろいいだろう。シーモンキーたちよ、一緒にお外に行こうか。 シーモンキーのユビキタス化とはいえ、シーモンキーを自分のいるところにどこでも連れて行き、いつでも共にいるためにはどうしたらいいか。
とりあえず、水槽を持ち歩く方法から考えねばならない。 自作スノードームキット、ちょうど良さそうだ。
密閉できて、かつ、身につけられるぐらい小さい水槽ってなにか。
お土産なんかに良くあるスノードームあたりが、ちょうどいいんではないだろうか。 探すと、土台がネジ式になっている(開閉しやすい)自作スノードームキットが見つかった。 腕時計用のシリコンベルトを接着。この記事書いた時に使ったシリコン用接着剤が今回も役に立った。
装着!ウェアラブル水槽によるユビキタスシーモンキーの図。
あとは、これを常に身につけていられるように、土台に腕時計のベルトを接着するだけ。
簡単工作、ちょいちょいと作業時間10分で、シーモンキーたちと常に一緒にいられるウェアラブルな水槽の完成である。
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