歯科業界は何十年も成長を続け、最先端の治療を提供してきましたが、歯に関する支出はリーマン・ショックが始まる前の2000年代の初め頃から減速しているという報告がありました。
日本ではどうなのしょう。
団塊の世代が支える
歯医者さんで診療を受ける高齢者や高額所得者の1人当たりのコストは増加しており、日本で言う団塊の世代が歯科産業に貢献していると言います。
海外メディア、バイト・マガジン誌で2013年4月12日に伝えたものです。
報告によると、日本で言う団塊の世代に当たる、戦後のベビーブーム世代が高齢者と呼ばれる年齢に達し、アメリカの高齢者の人口は2015年には4800万人、2060年には9200万人に増加すると予測されています。
2000年代に、65歳以上の人の1年間の歯に関する支出は、1人当たり655ドル、日本円で約6万5000円から796ドル、日本円で8万円ほどに増加しました。
21歳~64歳の人では、1人当たり557ドル、日本円で5万5000円ほどから664ドル、日本円で6万6000円ほどに増加していました。
歯に関する個人の支出は、全国的な平均では横ばい状態で、歯科診療における経費にはわずかな増加が見られましたが、健康関連全体に関する支出の割合は、2000年の4.5%から2011年には4%に減少しています。
歯の医療はより身近に
自分の歯を維持し、入れ歯を使わない高齢者が増え、その結果、歯の病気や歯列矯正のために治療を受ける人が増えることになると説明しています。
年を重ねていくと歯の医療はますます身近になるのでしょう。歯の治療について考えるきっかけにすると良いかもしれません。
参考文献
The baby boomer boost
http://bitemagazine.com.au/the-baby-boomer-boost/