締め切りは守る。
どこかに雲隠れしない。
手抜きしない。
嘘をつかない。
出来ないことは出来ないと言う。
スタッフを大事にする。
約束は守る。
こういうことを長い期間、積み重ねて出来るのが信用。
信用を作り上げるのには時間が掛かりますし、お金でも買えません。
だんだんと出来上がって行くものですね。
一回失うと、回復も難しい。
それだけに、信用のある人は一目置かれます。
漫画の仕事には、慣習上、契約書による縛りがほとんどありませんでした。
最初から発注書が書かれることも少ないと思います。
締め切りに遅れた時(納品の遅れ)の罰則規定もなし。
あるのは、人対人。
究極の人ビジネスです。
そういう書類が存在しない中でモノを言うのが、信用。
「私を信用してください」
「オレが信用できないのか?」
「誰を信用すればいいんですか?」
そんな言葉が飛び交う世界。
漫画家の信用はもちろん、編集者も信用がモノを言う仕事です。
人気という不確かで、移ろいやすいものを相手にしているのですから、リスキーこの上ない。
そんな綱渡りに、一緒になって協力してくれる相棒。
命を懸けても良いと思えるパートナー。
良い仕事をするためには、良いパートナーが必要。
それを判断するのに、信用があるか否かは大事なポイントです。
信用のない社会人なんて、ありえないと思うでしょうが、いるんです……。
結婚相手にも勝るとも劣らぬ大事な人。
漫画の荒海を渡ってくためにも、人選は慎重に。
どうやって信用情報を取るか?
蛇の道は蛇。
先輩漫画家や知り合いの編集者に聞いてみて下さい。
なかなかネガティブ情報は出さないかも知れませんが。
外資企業なんか「評判がすべて」なんて、言われているそうです。
評判=信用と考えて良いのでは?
良い情報も悪い情報もない人は、普通ってことで。