2016-09-26 02:43:09
南北に長い地形の国、ベトナム。
ベトナム旅行をしようとしている方の多くは、 有名な地域「ハノイ」もしくは「ホーチミン」あたりでの観光を考えているのではないでしょうか。
しかし、「ベトナム全体を隈なく観光したい」という方は、以下の4つの地域に分けて計画を立ててみるといいかもしれません。
・北部:ハノイ
・中部:ホイアン
・中南部:ダラット
・南部:ホーチミン
ベトナムは国際空港が6つもありますが、成田から直行便が出ていて、移動時間が最も短いのはハノイのノイバイ国際空港です。
そこで今回は、上記4地域のおすすめをハノイから南下していく形でまとめていきます!
歴史を感じる街や自然を感じるスポットまで、おすすめしたいスポットが目白押しです!
是非最後までチェックしてみてくださいね!
東京から飛行機で飛び立つこと約5時間、ベトナムの首都・ハノイのノイバイ国際空港に降り立ちます。
地上に降り立つとジメジメしているように感じるのは、ベトナムが熱帯地域に属しているからでしょうか。
さて、今回紹介するハノイはベトナムの歴史を象徴するような、政治・文化の中心の街です。
そもそも、ハノイがベトナムの政治・文化の中心になったのは7世紀頃が始まりだと言われています。
ハノイは当時栄えていた「唐」との国交に適している地形に位置していたため、唐が南方支配をしていく拠点となったのです。
その後、1802年にフエという都市に首都が移されますが、1954年に勝利したベトナム戦争によって再びハノイへ首都が移りました。
ベトナムは、1980年代後半から外資の受け入れを開始しました。
その中でも、積極的に海外から外資系企業の流入が行なわれているハノイ。
街中にはコンビニエンスストアを始め、チェーン飲食店も見られるようになってきました。
ハノイは今や、今後の更なる経済発展が楽しみな街の一つにもなりつつあるんです!
15世紀頃までは、3~4km伸びる細長い入江で、南端の方は「黄河」とも繋がっているホアンキエム湖。
そんなホアンキエム湖が歴史上、最初に出てきたのは1010年。
しかし、当時は周辺の道路整備も整っておらず、観光地のかけらもありませんでした。
そんな状態で迎えた17世紀、当時の政権を握っていたチン氏によって湖周辺の手入れが行われたといいます。
観光地として状態が整ったのは、なんと20世紀初期。
3世紀もの時を経て、ホアンキエム湖は観光地、さらにはハノイを象徴する湖となったのです。
湖を道のりに沿って歩いていると、湖にポツンと浮いている島。
島をさらに見てみると、塔のようなものが浮いています。
これは、亀の塔と呼ばれている塔です。
では、なぜ亀の塔と呼ばれているのでしょうか?
15世紀、明との戦いに敗れかけていたベトナム軍。
そんなある日、ある男が塔の近くで釣りをしていました。そこで釣り上げたのがなんと一つの剣。
男は、当時のベトナム王、レー・ロイにその剣を渡します。
そして、その剣を持って戦ったレー・ロイは、見事戦況を巻き返し勝利します。
戦いに勝利した後、王は剣を返すため塔を訪れました。そこで、海から出てきたのはなんと巨大な亀。
王は亀に驚きながらも剣を返します。それが由来となり、塔は「亀の塔」と呼ばれるようになりました。
とてもユニークな逸話ですよね。
ホアンキエム湖に行かれる際にはぜひこの逸話を頭に浮かべ、思いを馳せながらご覧になってはいかがでしょうか。
【日本語名称】ホアンキエム湖
【English】Hoan Kiem Lake
【アクセス】ハノイ旧市街から徒歩3分。ハノイ駅から徒歩20分
【所要時間】1~2時間
続いて紹介するのは、ホアンキエム湖の北側に広がるハノイ旧市街。
もともとこのハノイ旧市街は、王族への献上品を作る職人たちが集う街でした。そして今は、別名・ハノイ36通りとも呼ばれています。
同業の職人たちが集うため、36あった品の数を区別するために一つ一つ通りを区別したのが別名の由来だそうです。
旧市街というくらいですから、歴史あふれる街並みのようにも感じると思います。
しかし、日中は食事も楽しめるマーケット、夜には繁華街としても栄えるこの街。思った以上に栄えているようです。
ハノイ旧市街に職人たちが集い、商業活動を開始したのは李朝後期から陳朝初期にかけてだと言われています。
19世紀には華僑が入り、商業活動も賑やかになり始めてきた旧市街。
その後はインドからも商人が加わり、次第に商業区としてまとめられていきました。
今回紹介するハンドゥオン通りの「ハン」はベトナム語で品物、「ドゥオン」は砂糖を意味します。
昔から砂糖漬けや飴が有名なこの通りは専門店が多く並んでいます。そこで特に有名なのは「梅の砂糖漬け」とのこと。
梅にはクエン酸、リンゴ酸が豊富に含まれていて、梅エキスには疲労回復効果や熱中症対策の効果もあるといいます。
ベトナム独特の暑さ対策にもバッチリですね。
甘いものや梅が好きな方はもちろん、ベトナム観光を体調バッチリで進めていきたい方にもおすすめです!
【日本語名称】ハノイ旧市街
【English】Hanoi Old Town
【住所】】Hanoi,Vietnum
【アクセス】バス:17番バス乗車、旧市街で下車。
【入場料】無料
パリのノートルダム大聖堂をモデルにしたと言われるハノイ大教会。
1888年に完成されたこの教会ですが、その前年には「ベトナムがフランスに植民地にされた」という歴史的背景があります。
そんな大教会の入り口の目印は、イエスを抱いている「聖母マリアの像」。
この像がある広場を直進していくと、中央にかかる十字架が印象的な大教会が見えてきます。
さすがに120年も経つと外観が黒ずんでくるのか、少しだけ黒味がかっている印象を受けます。
現地のガイドさんによると、高温多湿の地域にある聖堂は、建物の外観が変色しやすいから仕方ないんだとか。
大聖堂の中に入ると、祭壇でお祈りをしている人たちに遭遇することがあります。
彼らはキリスト教徒で、日本ではあまり馴染みのない「ミサ」というお祈りを捧げている時間なのです。
また、大聖堂でも特にすごいのは聖ヨセフの像。
よく彫刻や壁画で、天に祈りを捧げている人たちが描かれているのを見たことがあるかと思います。
しかし「聖ヨセフの像」は、まるで本物の人間が立っているかのようにリアルに描かれています。
ちなみにヨセフは、19世紀末のローマ法皇・イノセンティスに愛されていたことがきっかけで有名になったと言われている王様です。
【日本語名称】ハノイ大教会(セント・ジョセフ教会)
【English】St. Joseph's Cathedral, Hanoi
【住所】40 Nha Chung St., Hoan Kiem Dist, Hanoi City
【アクセス】ニャーチュン通りとリー・クオックス通りの広場より奥へ直進
【ミサの時間】平日5:30・18:15、土曜日5:30・18:00、日曜5:00・7:00・9:00・11:00・16:00・18:00
【入場料】無料
【問い合わせ電話番号】+84-67-3743-813
本ページでは、ベトナムの歴史・経済・文化の中心地、ハノイのおすすめを紹介しました!
次は中部・中南部の街、ホイアンとダラットのおすすめをまとめていきますよ〜
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