オカルト系(?)爆走スーパーヒーローの登場。
マーベルのドラマシリーズ「エージェント・オブ・シールド」のシーズン4に、燃え盛る骸骨がトレードマークのヒーロー、ゴーストライダーが登場し、大きな話題となりました。
ゴーストライダーといえば、過去に二度映画化されており、バイクとニコラス・ケイジのイメージがあるかと思いますが、今回のキャラクターはバイクでもなければ、ニコラス・ケイジでもありません!
というわけで今回は、今わかっている情報とベースとなっているコミックでの設定を交えて、新「ゴーストライダー」をご紹介します。まずは映像からご覧ください!
映像&画像
There's nowhere to hide. Ghost Rider blazes onto Marvel's #AgentsofSHIELD tomorrow at 10|9c on ABC. pic.twitter.com/b4FAuDgJXI
— Agents of SHIELD (@AgentsofSHIELD) 2016年9月19日
We know you can't wait for tonight...so here's a first glimpse at #GhostRider on Marvel's #AgentsofSHIELD! pic.twitter.com/OU5oaLWyTB
— Agents of SHIELD (@AgentsofSHIELD) 2016年9月20日
Badass, meet Badass. Quake vs. #GhostRider is our #AgentsofSHIELD Kickass Move of the Week! pic.twitter.com/QrQDp8fXGI
— Agents of SHIELD (@AgentsofSHIELD) 2016年9月22日
こちらは「エージェント・オブ・シールド」の公式Twitterアカウントに掲載されたもの。
すでにアメリカ本国では初登場回となる第1話が放送済みということもあり、予告編以外にも戦闘シーンなどが公開されています。変身シーンが超かっこいい!!
スマートフォンで撮ったという設定と思しき動画では「まじかよ、あれが奴か!? 奴なのか!?」みたいな感じで大興奮。きっとMCU(マーベルの映画世界)の中でも話題の人物なのでしょう。
こちらはYahoo.comに掲載されたゴーストライダーの画像。燃え盛る骸骨にレザーのジャケットとドライビンググローブという出で立ち。後ろにあるマッスル・カーはダッジ・チャージャーです。
そして、Entertainment Weeklyに掲載された、変身前の姿。名前はロビー・レイエスで、演じているのは「トゥルー・ディテクティブ」などにも出演していたガブリエル・ルナです。
コミック版の設定
ロビー・レイエスの事を語って行く前に、まずゴーストライダー自体を簡単におさらいしておきましょう。コミックでのゴーストライダーとは、悪魔や霊に取り憑かれることで得た超人的な力と、地獄の業火、そして乗り物を自在に操り悪と戦う変身ヒーローの総称。
最も有名であろう映画になったゴーストライダーは、ジョニー・ブレイズ。彼は元スタントドライバーで、養父をガンから救うために悪魔メフィストと契約をしたことがきっかけで、悪魔の謀略にまんまとはまってしまい、結果として悪魔ザラソスに取り憑かれた男です。
その後、コミックではさまざまな理由で取り憑かれ、似たような能力を得た男女がゴーストライダーとして活躍していきます。今回ドラマに登場するロビー・レイエスもその一人で、その初登場は2014年の「All-New Ghost Rider」誌です。
ロビーは両親を失い、障がいを持った弟ゲイブを養うために自動車修理工場で働く高校生。治安が最悪な地区に暮らしており、そこから弟とともに引っ越すための費用を稼ぐために参加したストリートレースの最中に謎の武装集団に襲われて殺されてしまい、その時に霊に取り憑かれ。ゴーストライダーになります。
彼がゴーストライダーとなった姿がこちら。ドラマ版はこのデザインに限りなく忠実なのがわかるかと思います。
ドラマ版では普通のドクロっぽい雰囲気ですが、コミックではドクロ型のヘルメットといったデザインです。でもよく見ると、ドラマ版もドクロにこのデザインから採用したと思しき模様が入っています。
独自のアレンジを加えることの多いMCU作品の中でも、極めてコミックのコスチュームに近いデザインと言えるでしょう。
ちなみに、「All-New Ghost Rider」のストーリーとキャラクターデザイン、そして(一部エピソードでの)アートを担当したのは、日本の漫画誌「モーニングTWO」で連載された「PEEPO CHOO ピポチュー」などで知られる漫画家のフェリーペ・スミス。
「エージェント・オブ・シールド」はあくまで秘密組織S.H.I.E.L.D.のエージェントたちが主人公であり、これらの設定が使われるかどうかはわかりませんが、プロモーションでもかなり熱くフィーチャーされているので、きっと多くのエピソードに登場してくれることでしょう。
今までどちらかと言えば宇宙人や科学系超人のストーリーが中心でしたが、ゴーストライダーは悪魔や霊が関連するキャラクターなので、魔法や超自然的な力が登場するシーズンになるのかもしれません。
おそらく日本では来年1月公開の「ドクター・ストレンジ」にあわせての展開なのでしょう。恒例のクロスオーバー的なストーリーにも期待したいです。
また、「All-New Ghost Rider」誌はロビーをゴーストライダーに変えた霊の正体を追う展開と同時に、いじめや貧しさに苦しみながらも幼い弟を守るために必死に頑張るロビーの兄弟愛を描くシリーズだったので、ドラマでもそのあたりの描写にも期待したいところ。
どうやらドラマ版でも弟は登場するようで、ロビーが高校生ではなくなっている関係で、弟の年齢も若干引き上げられているようです。
「エージェント・オブ・シールド」
現在、ドラマ「エージェント・オブ・シールド」は国内ではシーズン1・2のソフト版が発売されている他、有料チャンネルの「WOWOW」でシーズン3が現在放送中。また、Huluではシーズン1が配信されています。
WOWOWでの放送はだいたい1年遅れなので、おそらく「ゴーストライダー」の登場するシーズン4も来年には観られることでしょう。
それまでの間はコミック「All-New Ghost Rider」を読んでみてはいかがでしょうか? 残念ながら今のところ邦訳版は出ていませんが、すでにシリーズ自体は完結済みで、単行本で全2巻の読みやすい分量となっています。アメコミ専門店他、Amazon、Comixology(電子版)で販売中です。
image: io9, ComicVine1, 2, 3, EW.com(Jennifer Clasen/ABC)
source: Twitter, Yahoo.com, WOWOW, Amazon, Comixology, YouTube
(傭兵ペンギン)