爆発事件で逮捕の男 過去に家族が差別で裁判

爆発事件で逮捕の男 過去に家族が差別で裁判
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アメリカ・ニューヨークで起きた爆発事件の容疑者として指名手配され、銃撃戦の末に逮捕された男の家族は、過去にイスラム教徒であることを理由に差別を受けているとして、裁判を起こしていたことがわかりました。捜査当局は男が差別への不満を背景に事件を起こした可能性もあると見て、捜査を進めています。
ニューヨークのマンハッタン中心部で17日に発生した爆発事件では、29人がけがをし、捜査当局は現場周辺の防犯カメラの映像などをもとに指名手配していた、アフガニスタン系アメリカ人のアフマド・カーン・ラハミ容疑者(28)を19日、銃撃戦の末、逮捕しました。
ラハミ容疑者は、ニューヨークに隣接するニュージャージー州で、レストランを経営する家族とともに暮らしていたと見られていますが、ラハミ容疑者の家族が5年前、レストラン経営をめぐり、イスラム教徒であることを理由に差別を受けているとして、裁判を起こしていたことがわかりました。
裁判の資料によりますと、ラハミ容疑者の家族は、地元の市当局や警察などが騒音を理由にレストランの営業時間を短縮するよう求めたのは、イスラム教徒に対する差別だなどとして、損害賠償を求めたものの、訴えは認めらなかったということです。
捜査当局は、ラハミ容疑者が差別への不満を背景に事件を起こした疑いもあると見て、本人をはじめ家族や友人からも事情を聴くなどして捜査を進めています。