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【首都スポ】

関東大学サッカー 国士舘大・松本が決勝ゴール 来季名古屋加入内定の重戦車FW

2016年9月25日 紙面から

後半18分、勝ち越しゴールを決め、チームメートと喜びを分かち合う国士舘大の松本(左から3人目)=富士北麓公園陸上競技場で(武藤健一撮影)

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◇1部第15節 国士舘大2−1順大

 第90回関東大学サッカーリーグ(東京中日スポーツ後援)は24日、各地で第15節の1部3試合と2部4試合を行い、現在1部最下位で残留を目指す国士舘大は2−1で順大を振り切った。4戦ぶりにスタメン出場したエースFW松本孝平(4年・藤沢清流)が決勝ゴールを決めた。前節まで1部3位の筑波大は日体大に2−3の逆転負け。同4位の慶大は2−2で専大と引き分けた。法大対桐蔭横浜大の一戦は雷雨のため、前半途中で中止順延となった。首位明大の試合は今日25日に行われる。

 国士舘大のエースFW松本に待望の一発が飛び出した。1−1の同点に追いつかれてからわずか2分後の後半18分、右からのクロスボールをダイビング気味のヘッドで合わせた。第11節(6月12日)以来となる今リーグ自身4点目に喜びが大爆発。殊勲のストライカーは試合後、「久々のゴールだったのでうれしかったです」とホッとした表情を見せた。

 松本はJ1名古屋への来季加入が内定している期待の大型FWだが、つい最近まで本来のプレーを見失っていた。

 「うまくないのに、足元で受けたりとか、いいことをやろうとし過ぎていました」

 後半戦に入ってからの過去3試合はすべてスタメンから外された。焦る思いを抑えつつ、「プロになる以上、この先は生活もかかってきますし、自分が今までにやってきたことを見直してみました」と初心に返った。

 相手との激しい応酬によって腕などにいつの間にかできる、引っかき傷が少なくなっていることに気づかされた。恵まれた体格を生かしての泥くさいせめぎ合いが減ったせいだった。重戦車らしからぬ、よそ行きのプレーになっていたのだ。

 そしてこの日、4戦ぶりに先発出場の機会を与えられたわけだが、明らかな復調傾向だったからではなく、チームスタッフにとっては一種のギャンブル的な起用だった。「試合前にそう言われました。このチャンスを逃したら、次はないと思いました」と松本は燃え、その覚悟を決勝弾という最高の形で結実させた。

 際どい状況で踏みとどまった昨季のリーグ得点王は、「今日は久しぶりにメッチャいい気持ちでプレーできました」と相好を崩した。「ここから調子を上げていきます。やるべきことさえやっていけば、結果はついてくると思います」と、エンジン全開を約束した。 (関孝伸)

    ◇

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