蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【大リーグ】ダルのレンジャーズ連覇 登板日前日で美酒なし…2016年9月25日 紙面から
◇レンジャーズ3−0アスレチックス【オークランド(米カリフォルニア州)穐村賢】大リーグは23日、当地などで15試合を行い、ダルビッシュ有投手(30)所属のレンジャーズは敵地でのアスレチックス戦に勝ち、2季連続7度目となるア・リーグ西地区優勝を決めた。154試合目での優勝決定は2010年に並ぶ球団最速タイ記録。24日(日本時間25日未明開始)のデーゲームに先発するダルビッシュも優勝決定時はグラウンドに飛び出して歓喜の輪に加わったが、翌日の登板に備え、試合後にロッカールームで行われた恒例のシャンパンファイトには加わらなかった。 レンジャーズの3点リードで迎えた9回の守り。2死ながら一、二塁と一発出れば試合は振りだしの場面も、アスレチックスのアロンソはレ軍の救援右腕ダイソンのチェンジアップを引っかけ、二ゴロ。オドルが二塁ベースカバーに入ったアンドルスにバックトスをして、レ軍の2季連続地区優勝が決まった。その約16時間後に登板が迫っていたダルビッシュも満面の笑みでベンチからゆっくりと歩きだし、マウンド付近にできた歓喜の輪に加わった。 同僚とハイタッチやハグで喜びを分かち合う右腕。「もちろんうれしい。去年は(右肘手術の影響で)1球も投げてないので(優勝しても)微妙な感じでしたけど、今年は多少投げてるので(喜びも)ちょっと違う」。5月末に戦列復帰して、多少の曲折もありながら5勝。わずかながらも優勝に貢献できたという思いが表情に表れた。 春先から好調を維持したチームは、ダルビッシュが復帰登板を果たした翌日(5月29日)から首位を譲ることなく独走。球団最速タイの優勝決定にも、30歳は「結構前からうちが優勝する感じだったので、喜び爆発まではいかなかった」と冷静そのものだった。 2010年以降では4度目の地区V。ア・リーグ西地区きっての強豪となったチームにとって、ポストシーズン(PS)進出は通過点。自身の登板まで24時間を切り、シャンパンファイトでアルコールまみれとなるわけにもいかず、ジンジャーエールでの乾杯だけに終わったダルビッシュは「それだけが心残り」と話したが、レ軍は現在リーグ最高勝率でPSでも本命視されており、勝ち進む中で美酒に酔うチャンスはまだある。 PSではエース左腕ハメルズに続く先発2番手としての起用が濃厚で、ダルビッシュは「一試合、一試合勝たないと前に進めない。日本の時に何回か(PSで)投げている。そういう経験を生かしていきたい。シーズンと一緒で絶対勝てるように投げるだけ」。その目は既に10月の戦いを見据えていた。 PR情報
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