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【プロ野球】

中田が和田離脱の危機救った 4年ぶり中4日で6イニング無失点6勝

2016年9月25日 紙面から

西武−ソフトバンク 中田(右)の肩に手を置きナインを迎えるソフトバンク・工藤監督=西武プリンスドームで(園田高夫撮影)

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◇ソフトバンク4−3西武

 ソフトバンクが逃げ切った。2回に1点を先制し、5回は中村晃の犠飛と内川の右前打で2点、7回にも中村晃の左前打で1点を加えた。中田は6イニング無失点で6勝目。サファテがリーグ新の42セーブ目。西武は反撃が遅かった。

 チームの危機を鮮やかに救った。左肘の不安で出場選手登録を抹消された和田に代わって先発した中田が6イニング1安打無失点。中日時代の2012年以来の中4日登板で白星を挙げた右腕は「チームは勝つしかない状況。本当に良かった」と汗をぬぐった。

 立ち上がりのピンチを脱して勢いに乗った。初回先頭から連続与四球などで1死一、三塁。続くメヒアには「とにかく低め、アウトロー(外角低め)を狙った」と変化球を投げ、思惑通りの遊ゴロ併殺に仕留めた。19日のオリックス戦では初回の与四死球などから3ランを浴びたが、同じ失敗は繰り返さなかった。

 和田にはこう言われていた。「自分のせいで悪かったな」。無念のベテランの心中を自分なりに察し、登板までは疲れを抜くことに専念した。過去の中4日登板は2戦2敗だったこともあり、トレーナーにもいつもより入念な体のチェックを依頼。「体力と馬力は自分の長所。それは見せられたかな」。慎重な調整が奏功しての81球で、チームを連勝に導いた。

 工藤監督も「よく投げてくれた。気持ちがすごく出ていた」と賛辞を惜しまない。日本ハムも勝ったため厳しい状況に変わりはないが、工藤監督は言う。「相手は気にせず自分たちが勝つことだけ。一つ勝てば、また次」。15勝左腕が離脱した逆境も乗り越えた。最後まで諦めないホークスが、逆転での3連覇を目指す。 (山田孝人)

 

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