【コラム】「M5.8の強震」…韓国社会の無知がもたらす恐怖の連鎖

【コラム】「M5.8の強震」…韓国社会の無知がもたらす恐怖の連鎖

 9月12日に慶尚北道慶州市周辺で発生した地震について、韓国では誰もが「強震」と呼んでいる。

 「規模5.8の強震が韓半島(朝鮮半島)を揺るがした」「震度5.8の強震でも被害が少なかった理由は」などと報じるメディアなどどこも同じだ。しかしこの地震は本当に強震だったのだろうか。

 1995年に日本の神戸市とその周辺に大きな被害と犠牲をもたらした阪神淡路大震災や、地震後に各地の町全体が津波に襲われた2011年の東日本巨大地震の際、メディアは「全てを破壊する震度7」という表現を使った。では今回の5.8とはどの程度の強震なのだろうか。

 実際の所「震度5.8の強震」という言葉は、表現の仕方自体が間違っている。5.8は震度ではないし、また強震でもない。

 地震の力を示す方法は大きく二つある。一つが「規模」で、マグニチュードという数値で示される。この指標によると、マグニチュード6から7程度を「強震」と呼び、それ以上は「大地震」となる。ただしこの規模は実際に体感する揺れや衝撃とは異なる。ヘビー級選手のパンチであっても、それがかするだけだったり、分厚いクッションがあったりすればその衝撃はさほど大きなものとはならない。同じように地震が地表から深いところで起こった場合や、海の向こうの遠い国で起こった場合は、規模が大きくても被害は小さいこともある。逆に規模が小さくても震源が近ければ大きな被害が出ることもあり得る。

 そのためこれとは別に使われる指標が「震度」で、これは実際にどれだけ揺れたかを示すものだ。同じ地震でも震度は地域ごとに異なる。地震が多い日本では震度の基準を独自に定めており、0から始まって7が最高だ。日本では震度5を強震と呼んでいる。阪神淡路大震災と東日本巨大地震は最高震度が7とされているが、これはこの基準に基づいたものだ。このレベルになると家屋の30%以上が崩壊し、地上に断層が生じる。今年4月に発生した熊本地震の震度も7だった。

朝鮮ビズ取材本部=崔洽(チェ・フプ)本部長
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