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米原ルートは4041億円 北陸新幹線、県試算で最安

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 県議会九月定例会議は二十三日、代表質問があった。与党検討委員会が年内の選定を目指す北陸新幹線の三つのルート案のうち、米原ルートが最も優位性が高いとする県の試算結果を示した三日月大造知事は、答弁後の報道各社の取材に「この結果を覆す理論があるのかも提起しながら主張していく」と自信を見せた。

 与党検討委の候補ルートは「米原」のほか「小浜−京都」と「舞鶴」。県は、米原以外の両ルートは新大阪駅を発着駅として試算した。米原の場合は、米原駅が北陸新幹線の発着駅となり、東海道新幹線に乗り換えて敦賀−新大阪を行き来する。

 この結果、建設延長、建設期間、概要建設費、新幹線利用者数で米原ルートが最も優位性が高かった。三日月知事は、目片、大橋両議員の質問に「これまで以上に、県議会や市町と連携し、米原ルートを実現させたい」と答えた。

 また試算の前提条件として、金沢−新大阪間を乗車した場合、料金は米原ルートが最も高い一万三百四十円で、最も安い小浜−京都ルートより千九百二十円高い設定。米原ルートの所要時間は、乗り換え時間の五分を含め最速で百分となり、小浜−京都の九十三分の次に早い。

 このほか事業者利益などを建設費や維持費で割った費用対便益で見ると、米原が一・六、小浜−京都が〇・五四、舞鶴が〇・一八だった。県土木交通部の四塚善弘管理監は「一を上回らないと投資効果がない。投資効果があるのは米原ルートだけだ」と話した。

 (成田嵩憲)

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