写真とWEBを使って北アルプスの温泉地でノマドするブログ
適当にブログを書いていたら月間20万PVを越えていました。
これでも数年「まだ、ここにない、出会い。」系サイトのWEBをやっていたので、WEBディレクターとして月間20万PVまで成長したこのブログを分析をしたら10個の法則が見つかりました。
ブログのPVアップ自体をKPI(目標)にしている人に新しい発見があると嬉しいです。
この記事の目次
基本的にこのブログは暇なときに書くか、海外を行き来するときに機内やラウンジで書くかの2つです。記事が溜まっていれば予約投稿で毎日、忙しければ放置なので不定期&連続ポストの運営です。2〜3ヶ月投稿がなかったりと大体半年くらいしかまともに更新作業をしていません。1年で120記事です。
しかしブログを初めてから一度も月間PVを落としたことがありません。3ヶ月間放置してもです。これは単純にトレンドを追わないからと推測。数年間に渡り価値や観点が変わることがない記事を書いています。
しかしブログを一気に成長させたいならば記事の品質を落とさない程度に更新頻度は高いほど良いです。このブログでは溜め込んだ記事を8月末から毎日投稿したら1ヶ月でPVが10万PV/月から20万PV/月と2倍になりました。
ポイント
まず記事を書くための情報収集でググることはしていません。調べると他と似たような記事になることと、単純にめんどくさいからです。すべての記事は自分の経験を元に考察を踏まえて書いています。
ブログの記事はオリジナリティが大事と言われます。言い換えれば切り口です。ググって分かる範囲の情報はすでに他サイトにあるので同じ内容を書いても検索上位には表示されません。PVを上げたければGoogle検索で引っかからない内容を書く必要があります。
ポイント
このブログは登山と写真に特化しています。ヒマラヤに登る山屋、海外のフォトグラファーでもあるのでこの分野の知識はそれなりにあります。特に日本は写真に関しては後進国なので海外で使われている技術が浸透していません。
まだ知られていない技術や流行を翻訳して掲載するだけでリテラシーの高い人のアンテナに引っかかります。
背景を説明すると、ヨーロッパでは結婚した記念に数十万円する絵画や写真を購入し家に飾るというのが一般的な価値観です。当然需要と供給のバランスから写真が高額で取引されます。
日本においてそれが一般化されていないということは芸術や写真に関してまだまだ価値が認められていないということかもしれません。「カメラマンは怪しい職業」「食べていけない」という認識が強く、価値も低いため商業写真の市場が小さいと感じています。その為海外では当たり前のことが日本では知られていないにケースが多々ありました。
このように海外のネットや文献をあさらないと得られない情報のローカライズというのはアクセス数を稼ぐには有効というデータが出ました。
今回のポイント
日常生活の中で感じたことをまとめて多くの人に投げかけ共感を得る記事。俗にいう「あるある」「だよねー!」と「そんなわけない、こいつ馬鹿」が入り交じる内容がSNSで拡散されやすい感覚です。
毒にも薬にもならない記事ですが、これも自分のレンズ購入歴を振り返っての反省から出てきた記事です。元ネタは覚醒剤の負の連鎖の図からですが、これはそのままレンズにも当てはまるなーと。
この記事は現在「レンズ沼」で検索1位です。多くの一眼レフユーザーはこの単語に、ためになる情報よりもエンターテイメント性を求めているみたいです。シリアスの中に吹く一陣の笑いは有効です。
ちなみに記事を公開後にすごい勢いで模倣した図が出てきましたが、Googleからペナルティをもらうだけなので、やるならボディ沼とかにアレンジする方が得策です。
ポイント
初心者のための一眼レフの選び方。このブログの中ではトップレベルの検索流入ですが、あえておすすめの機種を出していません。
「初心者はこの機種を買え!なぜなら〜」という内容の記事を書けば雀の涙ほどのAmazon収益ももう少し増えるかもしれないです。
しかし収益目当てのサイトでおすすめ一眼レフ紹介がたくさんありますので、多くの一眼レフ初心者はお腹いっぱいです。その土俵で記事を書いてもユーザーのためになりませんし、検索順位でも勝てません。
初めて一眼レフを買うのに1つのサイトしか見ないなんてことはありえません。あっちはキャノン推し、こっちはニコン推し。結局どっちがいいの?と初心者の方はみんな混乱するでしょう。
そう推測し、好きなものを買うために必要な知識をお伝えする程度にとどめています。欲しい機能がついているならば好きなものを買えばいい。あとはその正当性を肉付けして購入に迷いがないようにしてあげることにしています。
一眼レフ初心者はすでに買いたい機種は決まっていて、あとは誰かに背中を押してもらいたいだけの人が多いというのが私の経験からの考えです。
ポイント
SNSで拡散されやすいのが自分の考えを主張すること。意見に対し賛成でも反対でもシェアされる可能性が高くなります。
万人受けする記事がPV数を稼ぐことは辞書的に使われるブログ以外ではほとんどありません。
むしろ自論に対して100%の同意を得られる方が異常です。何事も賛成50・反対50で成り立っているくらいの感覚で自分の意見を書くほうが中身の濃い記事になりますし、価値観が近い読者がリピーターになります。
納得したり、反論したり。たまに付くコメントを見たりして各個人が納得する答えを出してくれる事に価値があると思います。
今回のポイント
ここからはSEOの視点も絡めた意見になります。WEBディレクターとしてコンテンツを作るときの一般的な注意点です。
マイナージャンルはビッグワードで検索上位を取りやすいですが、そもそもの検索数が少ないので発展性がありません。必ずPVが頭打ちします。…登山みたいに。
重要なのは検索ボリュームのある激戦区の中のニッチなジャンルを狙うこと。このブログならば「一眼レフ」です。一眼レフに関するニッチなことを書き溜めていくことで、自然とその上の階層である「一眼レフ」そのもののワードが強くなり検索上位に表示されるようになります。
検索ボリュームのあるジャンルのみで100記事以上かけるならば特化させたほうがPV数を稼ぐのが楽です。
このブログなら初心者用に一眼レフの情報を分かりやすくまとめることと、「教科書に載らない」シリーズをひたすら書けば恐らく相応のPVになると思います。
しかしこのブログは一眼レフ関連の検索で来た人たちに対して「アレ?一眼レフ持って登山って楽しそうじゃね?」と思ってもらうことをKPIにするというしょうもないことをしているので、基本は登山でやっていきます。一眼レフの記事の中にサブリミナル効果的に山の写真を差し込み、気がついたら登山に行くように仕向けることをモチベーションにしています。
ちなみに検索流入のほぼ全てが写真関連なのでPVを上げるだけならこのブログの登山のカテゴリーは邪魔なだけです。PVが欲しい人やアフィリエイトで収益をあげたい人は真似しないでください。
Google評価が低くなるのと回遊性の低さです。
Googleの検索エンジンはユーザーの利益になるようなコンテンツを優先的に上位に表示するロジックを組んでいますから、必然的に情報の濃さと網羅性の両方を持つWEBサイトが優先されます。
ビッグワードを攻略するためには特化ブログが一番ラクで検索上位に持ってくればPV数は跳ね上がります。検索1位になれば3位のときよりも3〜5倍は流入が増えることになります。
これに対して雑記ブログは話題が散漫としていますので基本的にはロングテールの複合語からの流入を狙う戦略になります。記事更新が容易というメリットはありますが、1つの記事に対する流入の期待値は低くなります。
Google Analyticsでいうことろのページ/セッションに相当します。1回のWEBサイト訪問で何ページ見られるかという指標です。特化ブログほどこの数値が高くなります。
このサイトで顕著なのが写真には興味があるけれども登山にはまったく興味がない人。検索流入で気に入った記事があり「トップページから順に見ていこう」と思ってトップに戻ったら登山の記事だらけ…。ここでユーザーが離脱することが考えられます。
写真の記事だけのサイトならばこの1人のユーザーだけで10PV以上稼げたかもしれないのに逃してしまうという致命的なジャンル選定ミスと導線設計をしています。
このブログは登山と写真の2つだけですからまだ良い方ですがジャンルが多すぎるブログほど、回遊性が低くなり離脱率が高くなります。
つまり同じUU・セッション数であってもPV数が特化ブログの方が明らかに多くなります。
分析結果からの10の法則
なるべく分かりやすくケーススタディとWEBマーケティングの一般知識を合わせて分析してみました。やっていることは不出来なコンテンツマーケティングですね。
結果論であることも否めないので、この通りやればPVが上がるというものではありません。しかし1つの事例として参考程度にとどめておく価値はあるかな?という自己評価です。
ブログは好き勝手に書くのが一番楽しいしモチベーションも上がると思いますので、それを維持しつつほんのりとマーケティングとSEOを意識してみるといいと思います。
PV数に変化が現れるかもしれません。
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毎日なんども更新がないか確認をしてしまうくらいこのブログにハマってます。
ファイントラック製品を始めこの前のナショジオのスリングとか、このブログご参考にアイテムを買っているのですが、
いつか『サブカメラ』について記事を書いて頂けるとありがたいです。
わたしはD4と大三元レンズを使っていますが、旅先でも機動力に欠けることが多く、高級コンデジを併用したものの、やはりメイン機で撮っておいた方が安心するため、使い分けが全くできておりません。
プロとしてのサブカメラの選び方・使い方、はてまた「そもそもサブカメラなんて使わない撮影スキームの習得が重要」とでも、『サブカメラ』について
一家言読んでみたいです。
これからもニッチな体験談をよろしくお願いします。