一番尊敬する哲学者は、と言われると、そりゃニーチェとかハイデガーとかフッサールとか、ヘーゲルとか、大学生の時に浴びるほど影響を受けた名前が出てくるが、今となっては、ソクラテス。

「無知の知」「汝自身を知れ」で有名だが、僕はそれよりも、「節度」を人に求めた部分が、非常に惹かれる。
みんなそれ程賢くなんてないのだから、ほどほどに行こうぜ、というのは、現代でも見事に通用する哲学だと思う。

あと、ありとあらゆる人に議論を挑み、煽り、敵をガンガン作ったところも、なんか僕に似ている(笑)。


人は少しでも「善い」生き方があるはずだ、というところも。
しかし死刑判決を受けても最後まで妥協せず、自ら命を絶った。


違うところは、「神のみぞ知る」というところ。
彼は最終的には神を畏怖し、それに対する人間の無力さを説いた。
僕は何を信じれば良いのだろう?これは「ヒューマニズム」でも書いたことなんだけど。


現代日本人の心の空虚さを埋めるのは、並大抵のことでは難しい。
皇道思想では、無理なんじゃないかな。
もっとアニミスティックなところにあると思う。