日本は意外と、エロスが足らないんじゃないか?と思う。
足らないんじゃなくて、変な貞操観念が強すぎるのではないかと。
不倫不倫とうるせぇご時世も含めて。


去年の冬行った、アイルランドの深夜番組が凄かった。
「21世紀のセックス」というタイトルの、性教育(?)バラエティが流れていたのだ。
もちろん性器モロ見え。ガンガン見える。
「倦怠期の夫婦を救うためのマル秘テクニック」とか、そういうのを「実演」でやってい
た。
でもアイルランド人はこういう番組を観て、受容して、あのような温和な国民性を確立したのだと確信する。


日本はなんか開放的な雰囲気を醸し出しているようで、実は全然、性に関することに臆病なのではないか?


僕はアイルランドに感化されたか、帰国後大島渚の『愛のコリーダ』を海外版で買って、観て、衝撃を受けた。
日本人でもやれるじゃないか!
どうして今できないの!?と。


今実は、日本には「エロス」が足りないのではないか?
それが引いては、生きている証がないということなのではないか?


日本人は「エロス」と「タナトゥス」、どちらが優勢に生きているのだろうか?
それがこの国の国民性に影響しているような気がしてならない。